中国の作家、李娟(リー・ジュエン) のエッセイ集を読む機会に恵まれた。本の重さも紙質もなにもかも好き! それで、アマゾンにレビューを書いた。
GAFAM ビッグ・テックのアマゾン……あんまり好きじゃない。でも、すごくすてきな本だってこと、できるだけ多くの人に知ってほしいから、背に腹は代えられない。
ほんとうは異文化に接した驚きを具体的に書きたかったけれど、ローカルな少数民族の人々の様子から見えてくる「普遍的な善きもの」が描かれている気がして、だから特異性に注目するのは違う気もして、でも、そういうことを言い表す言葉を見つけられず、結局ありきたりの感想になってしまった。
府中市美術館の「動物の絵」展のときもそうだった。わたしはいつも気持ちに言葉が追いつかなくて、悲しい。
でも、下手だからって何も書かないよりは、ちょっとでも書く方がいいよね。
課題がいっぱいってことは、上達の余地がたっぷりあるってことだ。まだまだ発展途上。
がんばれ、わたし。
以下、送ったレビューです。
https://www.amazon.co.jp/dp/492491469X/
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『アルタイの片隅で』李娟著、河崎みゆき訳、インターブックス刊
☆☆☆☆☆
中国の作家、李娟(リー・ジュエン) のエッセイ集。
20年ほど昔の中国アルタイの遊牧民の暮らしぶりに胸がキュンキュンする。素朴で親切で、静かでしなやかで . . . シンシアという言葉がぴったり。ふしぎに懐かしくとても愛しい。
作者の李娟は序文に「もしその中に何篇か美しい文章があるとしたら……、私が描いた対象自体が美しかったから」と謙虚に書いている。たしかに描かれる人々や出来事は美しい。けれど、若き日の李娟のみずみずしい感性、ものやことや人々への共感的まなざし、そしてその描き方もまたとても楽しく美しく、読み手を魅了して離さない。
『阿勒泰的角落』の日本語版『アルタイの片隅で』
翻訳の文章もタイトルの文字もやさしくてすてき、アルタイに行きたくなりました。
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