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2021年10月19日19:00

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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

 
10月14日、ユナイテッドシネマ橿原で上映最終日に滑り込み。観客5人。
10月20日、シアタス心斎橋で再鑑賞の予定。


公式 https://searchlightpictures.jp/movie/summerofsoul.html

セットリスト https://otocoto.jp/column/summer-of-soul0828/4/

Spotify サマー・オブ・ソウル サントラ 
https://open.spotify.com/playlist/5vte7e3A8zRJf2oUumSvJ6 102曲
(映画で使われていたのは39曲)



最初から最後まで、私は暗闇の中で小さく手拍子し、足でリズムを刻んでいた。


オープニングは19歳のスティービー・ワンダー。
司会が「スティービー!」と半分コールした瞬間、5万人の聴衆は熱狂した。
スリムな彼は語りかけるように歌って観客を引きつけ、興奮を盛り上げていき、
ファンクブラザーズ仕込みのドラムプレイを披露した。天才。

続いて登場するのはチェンバース・ブラザーズ「Uptown」で会場ノリノリに。

B.B.キング。まだ若い!「Why I Sing The Blues」 ブルースは黒人の音楽だ。

そして、フィフス・ディメンション。「Aquarius/Let The Sunshine In」
曲を聞いたことしかなくて、てっきり白人のポップグループかと思っていた!
彼らは「黒人だからソウル、白人だからポップと決め付けられたくなかった」と。


次からは怒涛のようにゴスペルの名演が続く。感涙。

エドウィン・ホーキンス・シンガーズ「Oh Happy Day」は、1969年のヒット曲。
でも、教会はこの曲に否定的だったという。まさに「天使にラブソングを1」状態。

「Precious Lord, Take My Hand」は、後半を歌ったマヘリア・ジャクソンよりも
前半で彼女をサポートしたメイヴィス・ステイプルズの歌が際立っていた。


ザ・テンプテーションズを抜けたデイヴィッド・ラフィンが熱唱する「My Girl」は
低音と高音を華麗に行き来する声のテクニックに目を見張った。

その次に、サイケデリックなスライ&ザ・ファミリー・ストーンが登場。
「Everyday People」、プリンスがよくライブで歌ってた曲!
また、この時にスライが着ていた衣装は 3rd Eyes Girls 時代の殿下そっくり。
マルチプレイヤーだったスライは「プリンスに通じる」と説明されていた。
殿下は本当にスライをリスペクトしていたんだなぁ…。


続いて、ラテンジャズバンドを率いるコンガ奏者、モンゴ・サンタマリアが登場し、
ハービー・ハンコック「Watermelon Man」(原曲はクールなファンキージャズ)を
キューバンビートで激アツねっちょりプレイ!

 <Mongo Style In Harlem>  https://youtu.be/kAOnO5NcaXw

(シーラEがパーカッションの叩き方を解説。彼女は手の付け根で叩く奏法。)

インサート解説は映画『ワシントン・ハイツ』のリン=マニュエル・ミランダ。
(ワシントンハイツはハーレムに隣接する地区)
「一口に黒人と言っても、アフリカ系や中南米系がおり、さまざまな音楽を持つ」と。

後半では、南アフリカから来たヒュー・マセケラも登場していた。
このフェスティバルは、世界の黒人音楽を集めた貴重な文化イベントだった。


後半ではスティービーが再び登場。「Shoo-Bee-Doo-Bee-Doo-Da-Day」
キーボードを弾きながら歌う、おなじみのスタイル。


まだ若く美しいニーナ・シモンの弾き語りと詩の朗読は、神がかっていた。
「Backlash Blues」「To Be Young, Gifted & Black」

それまでの呼び方「ニグロ」から、美しく誇り高き「ブラック」へ。
呼び名は、人の意識を変える。


ラストを締めくくるのはスライ&ザ・ファミリー・ストーン「Higher」。
私もピースにした手を小さく突き上げた。会場と一体になる感覚を味わっていた。


当時の社会的背景とか、現在の状況との類似性とか、ファッションとか、
語るべきことはいっぱいある。

 <Harlem Then And Now>   https://youtu.be/82TRwgTCVqw
 <Soul Searching>       https://youtu.be/L38H35-YHNI

それを知った上で見て聴けば、フェスを見てさらに興奮するし、
1969年の音楽が後の音楽に与えた影響についてもいろいろな発見が得られる。

(多くのアーティストは「お行儀の良い黒人芸人」の枠を破ろうとしていた)
(例えば、自由の象徴=ダシーキを、プリンスも2008年以降のライブで着ていた)

全てがとても要領よく解説されていた。編集の妙に感心しきり。

 クエストラブ監督インタビュー  https://youtu.be/7wSd3Oe98Eg




http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=5214493

アメリカ音楽の極上タイムカプセル!

夏の日曜日、6週にわたって開催された幻のイベント “ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。西日の自然光による暖かい色調の画面。幸せそうに音楽を楽しむ人々。黒人の、黒人による、黒人のための画期的でエキサイティングなフェスだった。

50年の時を経て発掘され、丁寧にレストアされた記録フィルムは、のべ40時間以上もあったそうだ。そこから監督が名場面だけをピックアップして3時間25分。さらにジョシュア・ピアソン(リズミックな編集を得意とする業界屈指のエディター)の働きで本編を118分に仕上げたという。
エンドクレジットで数えたら、収録曲は39もあった。118分に39曲詰め込んでも決して聞き苦しくない。とてもテンポ良くナチュラルに楽しめた。そして、一瞬たりとも飽きなかった。

最初から最後までクライマックスシーンが続く。しかも、当時の社会状況からファッション、大衆の心情や生き生きした反応まで、小気味よく理解できてしまう濃密で痛快なドキュメンタリー。クエストラブの初監督作品は大成功だった。

ーーー



『サマー・オブ・ソウル』再見時の記録
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980656827&owner_id=1833905
 


つぶやき(資料リンク集)
https://mixi.jp/view_voice.pl?owner_id=1833905&post_time=20211013192339

歴史的黒人音楽フェスが私たちに語りかけること。
https://madamefigaro.jp/series/music-sketch/210825-summer-of-soul.html

映画『サマー・オブ・ソウル』〜美しくもシビアな過去と現実が託した希望 
http://turntokyo.com/features/summer-of-soul/



hayamiさんの日記 
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980181558&owner_id=2399973 

レスリー・チュンさんの日記 
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980427423&owner_id=20808806



【INDEX】歌舞伎/舞台/映画 関連日記(2)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1979079540&owner_id=1833905

【INDEX】音楽関連日記 / 2011〜
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1668576988&owner_id=1833905

 
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