感染者数が減少すると困る人たちとは？

過去５回の感染拡大の傾向から言えばまた、感染拡大の起こる可能性が高いことは明らかではある。少なくとも今時点で何故、減少したのかという原因がはっきりしないと本当に収束したかどうかは判断が出来ない。
◆東京五輪開催で感染者数どう変化？ 東大グループ試算（2021年5月24日 22時03分）
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210524/k10013049351000.html
10月第1週では1,601人にはなっていない。
◆東京都の新型コロナデータ
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/pref/tokyo.html
逆に先の試算では10月にピークが来るはずが実際には８月中旬から下旬にピークが来ている。しかも悪いことに1,600人どころでなく、ピーク時は4,000〜5,000人超となっていた。試算というのは必ずしも当たるとは限らないが失礼ながらあまりに試算と実態が乖離してしまったという感じである。
専門家でもない方々では秋には東京都の１日の新規感染者数が1万人超えるとか言っていた記憶がある。だが、実際は昨日の時点で60人である。全国ですら553人と減少している。当然、少なくなるのは良い事のはずだ。しかし、減少に転じていた時から政府が調整しているなどという陰謀説を唱える人たちが散見される。だが、本当に政府・自治体などが感染者数を調整出来るならオリンピック開催時でのピークは避けているはず。後、PCR検査数を調整しているという説もあるが確かに検査数も減っている。そもそもだがPCR検査は原則的に病状がある人、その疑いがある人、感染者との濃厚接触者に対して行うものである。通りすがりに人全員にするようにはなっていない。さらに言うと無症状者に検査してもそれほど意味はない。PCR検査して陽性なら治療するための検査のはずだ。単に感染者を炙り出すものではない。もし、それでもPCR検査数が減っているから新規感染者も減少しているというなら一番見るべき数値は陽性率である。この数値は検査数の増減には関係ない。検査した数の内、感染者数がどれだけいたかの数値だ。従ってこの数値は誤魔化しようがない。東京都のピーク時は5〜6％である。そして現在は1.5％である。仮に6,000人の新規感染者数がいることを想定すると検査数は単純計算で60万人以上にしないといけなくなる。さすがに保健所の処理能力を超えるだろう。そこまでして炙り出す必要があるかだ？
どっちにしろ何故か感染者数が減ると困る人たちが一定数いるらしい。そして、大概そういう人たちの傾向は何らかの形で政府批判に繋げていることが多い。PCR検査の数を政府が調整している陰謀説もそこから来るのだろう。
新規感染者が減ると困る人たちは減ることで政府批判が出来なくなる人たちなのかもしれないと最近は思えるようになってきた。

■全国で新たに553人感染　昨年11月以来の少なさ
(朝日新聞デジタル - 10月10日 20:42)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6698170