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2021年10月04日03:24

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「マール」と名付けられた仔猫の話

 今年の春、猫たちの鳴き声(発情した感じ)が聞えてきたことがあった。

 うちの近所で暮らす猫は4匹。去年子どもを産んだ母猫「ママ」とその息子「レモン」、キジトラ猫二匹には「キジ」「福」と名前が付けられている。4匹とも手術済み。

 それ以外の、「未知の雌猫」がいるのだろう、と考えているのだが、未だその雌猫は未確認。
 雌猫は見つからなかったのだが、崖の中腹で一匹の仔猫を発見。
 その仔猫は、ベランダのエサを食べに来るようになった。耳はカットされていない。
 どこから来たのか、どういう経緯のネコかははっきりしない。けれど、都合の良い「餌場」が見つかったと思ったのだろう。朝晩決まった時間に食べにくる。
 そのルーチンがあるうちに、「捕獲しよう」と考えた。

 動物愛護協会は迅速に動いてくれて、2日後の朝、捕獲ケージを持ってきてくれた。
 捕獲ケージを設置しても、他のネコが捕まってしまう可能性はあって割と難しいのだが、その仔猫が毎晩21時にエサを食べにくるルーチンを利用することにした。
 午前中は蓋が閉まらないようにして、ケージにエサを入れ、まずはケージの中でエサを食べてもらうことにした。これはうまく行った。

 その晩、捕獲作戦を決行。先に他のネコにはエサをやっておき、間違って捕まらないように21時前に捕獲機にエサを設置。
 待機していると30分としないうちに、「ガシャン!」と大きな音が鳴って蓋が閉まり捕獲完了。見事に作戦通りだった。

 翌日、仔猫は手術を受けた。
 素晴らしい餌場を見つけたものの、たった3日で手術されてしまい、ちょっと気の毒にも思った。近所のエサやりさんはこの猫のしっぽが丸いので「マール」と名前を付けてくれた。

 手術の翌日、うちの庭でリリース。

 その後、またエサを食べに来るようになるかと思っていたが、半年経っても全く現れない。マールがどこでどうやって暮らしているのかは全く分からない。生きているかどうかも不明。
 もともとどこから来たかもわからないネコだった。
 捨て猫なのでは、という話も出たが、その割には余り人なれしていなかった。

 捨てられる猫、というのは捨てられるまでは人に飼われているので、野良猫と違って明らかに人なれしているもの。マールはそんな感じはしなかった。

 動物愛護協会の人は、「こんな楽なTNRは初めて」なんて言っていた。(そりゃそうだろ、捕獲機運んできただけなんだから、、、)
 普通は捕獲するまでに根気よく餌付けをして、ある程度エサを貰うことに馴れてから捕獲を実行する。もし捕獲に失敗したりすると、捕獲機を警戒して二度と中のエサを食べに来ないようになってしまうので、捕獲困難になる。割と難しい(らしい)。

 動物愛護協会には男手は少なく、活動しているとすごんでくる人もいるらしくて、是非活動に参加して欲しい、とか強くお願いされたが、、、


 そもそも日記も書けないほど弱っていたのである。そんな注文受けられるはずもない。丁寧にお断りした。


 個人的には、犬や猫の命や生活は大事だと思う。
 そのことと、野良猫が野鳥などを捕食してしまう問題は全然別。本来猫は日本の生態系にはいない動物。レモンが野鳥を狩ってしまうたびに心が痛む。

 一体何のために鳥にエサをやって数を増やそうとしているのか?  と。
 猫に食べられるためじゃないんだよねぇ、、、

 飼い主のいないネコは、本当ならきちんと飼い主を見つけてその人に飼ってもらうべき。でも、日本の現状はとても危うい。猫を飼っている人の中に、二匹・三匹と飼育数を増やした結果、結局世話が行き届かなくなって自分が飼っているネコを不幸にしてしまっている人はいる。

 ちゃんと手術するつもり。
 だったのに、思ったより早く成熟して知らないうちに妊娠してしまう雌猫もいて、結局生まれた仔猫が捨てられてしまったりもする。

 長崎で、ゴミ袋に生きたままの仔猫を捨てた事件は犯人も逮捕されたりしたが、そんなことはどこの街でも日常的に発生している事案。多くの捨てられた猫は力尽きて死んだり、生き残っても結局引き取り手がなくドリームボックス行になる方が多い。


 殺処分を減らす根本的な部分は、
 猫を飼う人は、そのネコが寿命が尽きるまで責任を持って飼う事。その心と、それを支える経済力。お金の問題は大事。経済力は正義。
 複数飼うのは自由だが、世話をするのに十分な余力の範囲にすること。
 繁殖すると、気が狂うほどあっという間に増えてしまうので、引用記事にもあるように、しっかり手術を行う事。だろう。

 あとは、商売とはいえ、簡単に動物を販売してしまっている業者の問題もある。たぶん、「動物の命は大事」と思っている人はそもそもそんな商売はしないだろう。やっているのはあくまで「金を産む道具」としか考えないクールな人たちなんだと思う。

 売れるものは高値で売る。
 売れないものはドリームボックスへ。

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■女子高生が、保護猫のボランティア団体を立ち上げ「殺処分を減らしたい」活動の思いを聞いた
(まいどなニュース - 10月03日 16:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=6689435

「職場に目の開かない小さい子猫がいる。どうしたらいいのか分からないので助けてほしい」

【写真】高校生ボランティア団体「にゃんこおたすけ隊」に依頼が入り、保護した子猫

9月下旬、そんなレスキュー依頼が全国でも珍しい高校生ボランティア団体「にゃんこおたすけ隊」(滋賀県草津市)代表の高校3年・鎌田優花さん(18歳)のところに入りました。駆け付けたところ、現場にいたのは2匹の子猫。依頼者の事情もあり、団体で子猫たちを保護し、引き取ることになりました。

保護した2匹は当時生後3日ほど。このうち1匹があまり元気がなく、翌日にへその緒が取れたばかり。その子猫が突然の血便・・・食欲も低下し、鎌田さんは病院に急いで足を運びました。

「病院で『弱ってるね』と告げられましたが、『私諦めたくないんです』と伝えたら、『その覚悟あるなら一緒に頑張ろう!』と言ってくださって。この子もこんなに頑張って生きているんだから全力でお世話をしたいと思いました」

これまでも目の開かない小さい子猫を保護した経験のある鎌田さん。容体が急変することも多く、ある程度体重が増えるまでは安心できないといいます。

「体調を崩した子猫は、そもそも親の初乳が飲めず免疫力がなかったためか、腸自体が荒れやすくなっていたのではないかと思います。おそらく腸の炎症から血便が出たのかと。そこで、ミルクを飲まなくなってしまうと脱水症状を起こすなどいつ命に関わってもおかしくない状態になってしまいます。ですので、点滴をお願いするなどほぼ毎日2回くらい病院に通い続けました」

鎌田さんの懸命な看病のおかげもあり、回復に向かっている子猫。男の子と分かり、「空明(くうめい)」くんと名付けられました。保護時は85グラムだった体重も、1週間ほどで100グラムを超えたそうです。

保護活動のきっかけは、中学3年のとき捨てられた猫を拾ったこと
鎌田さんが保護活動に関心を持つようになったのは、中学3年生のとき。近所の駐車場に捨てられた猫を拾ったのがきっかけでした。

「猫がかわいそうだと思って、何も分からずに学校の帰り道にずっとご飯をあげていました。あるとき『(猫を)殺処分にするからいなくなるよ』と言われて…『殺処分って何だろう?』と思い調べたら、保健所など身近なところで罪のない動物たちの命が奪われることだと初めて知りました。そこで、急きょ猫を家に連れ帰ったんです」

それから犬猫などを収容する「滋賀県動物保護管理センター」(滋賀県湖南市)に足を運んで殺処分の現状などの話を聞いたり、保護団体の活動を手伝ったりといった活動を開始。さらに同じ志を持つ高校生と一緒に活動しようと2020年1月、賛同してくれた友人とともに学生中心の保護団体「にゃんこおたすけ隊」を立ち上げました。

現在のメンバーは14人。保護活動をはじめ、TNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す)の活動、動物愛護の啓発、保護猫の里親さんを探すため譲渡会の開催などに取り組んでいます。これまで保護した猫は70匹以上、TNRをした猫は120匹以上。運営費は支援金などでまかなうほか、不妊手術の費用に関してはどうぶつ基金のさくらねこ無料不妊手術事業を受けている病院を利用しているとのこと。ただ、学校に通いながらの活動のため、平日は預かりボランティアに授乳が必要な子猫などのお世話をお願いしているそうです。

「預かりボランティアの中には大人のボランティアさんの協力もあります。また、大人のボランティアさんのことをサポートメンバーといい、預かりのほか、搬送ボランティアなどのご協力をいただいております。搬送ボランティアの方々には捕獲器などを運んでもらったり、猫ちゃんを運んでもらったり。サポートメンバーなくしては、私たち学生団体は成り立ちません。本当に感謝しています」

鎌田さんが活動するのは主に放課後です。毎日学校帰りに地域を見回り、TNRで戻した猫たちの様子や不妊手術済みの印である耳先カットの野良猫がいないかどうかなどをチェック。いつもカバンにはキャットフードが入っているとか。学校帰りに保護現場に行く際には、ユニホームと捕獲器を持って行くことも。

また自身の部屋は保護部屋に。普通に生活を送りながら保護猫のお世話をしているといいます。そして、保護活動を始めるきっかけとなった猫のみーちゃんは今や先住猫。保護されてくる猫を静かに見守っています。

殺処分される猫を減らすために、不妊手術を訴える
殺処分をされる不幸な猫たちを減らしたいという思いから始まった保護活動…学生中心の団体を立ち上げてから「やめたい」と思ったことも何度かあったという鎌田さん。それは、団体の活動を理解してもらえないことや代表としての責任感からでした。

「私たちの活動は、団体としての意見を聞いてもらって、どれだけ円滑に猫ちゃんを安全に保護できるような形で活動を進めていけるかが一番の課題だと思います。特にTNR活動というのは、地域の方の理解が必要です。そこで猫嫌いの方であったりとか、TNR活動の反対派の方たちと意見が対立してしまったとき、どういうふうにしたら、うまく伝わるんだろうと、本当に悩みました。学生という身分もあるので、『学生のくせに』とすごくバカにされたり…学生であることの難しさも感じたりしました。

また、寄付をしてくださる方がたくさんいるので、そこで支援金や物資をいただくというのはそれに見合うような活動をしなければならないというプレッシャーも。猫のことでというよりも、人との関係とか、自分の代表としての責任感というところに何回か押しつぶされそうになって、やめたいと思ったことが何回もあります」

でも、猫たちのことを思うと活動をやめることはできなかったという鎌田さん。活動を通じて訴えたいことをこう話します。

「保健所などで殺処分される猫の大半は乳飲み子、小さな子猫たちです。これ以上子猫が生まれないようにすることが殺処分数を減らすことにつながります。だからこそ、TNRをすることが重要だと思うのです。自分たちが今住んでいる地域で、例えば餌やりをしている猫ちゃんがいるとか。家によく来る猫ちゃんがいるとか。そんな子たちだけでも手術をしてもらうだけで野良猫の数は減っていきます。少しでも関心を持ってもらって、地域でTNR活動が進んでいけばいいなと思います。お近くの方であれば、私たち団体がサポートしますし、捕獲器の貸し出しなどもできます。活動を通じて、これからも不幸な猫を増やさないことを訴えていきたいです」

現在、鎌田さんは大学進学を考えており、受験勉強と両立しながら活動を続けています。進学後も、高校生ボランティア団体から学生ボランティア団体と名称を変えるとのことですが、これまで通り高校生を中心としたメンバーを募りながら活動を継続するそうです。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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