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2021年10月03日02:58

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4匹のネコの物語

 去年の年末あたりからずーっと体調が悪く、日記を書く余裕もなかったです。

 そのころから、動物愛護協会の活動に巻き込まれたような感じで、家の近所にいる猫に給仕する、なんてことになっていました。

 エサは近所の方が買ってきてくれているので、代わりにエサを出している、ようなイメージ。

 今、うちの近所にいる猫は主に4匹。

 去年の6月ごろに現れた親子、とそのほかにキジトラ猫が二匹。

 親子の母親は「ママ」、毛並みがサビに近い茶トラ。その息子が茶トラ猫で「レモン」
 そして、レモンと仲の良い「キジ」。
 もう一匹はどこから来たのか不明な太ったキジトラ猫で「福」、と便宜上4匹を識別する名前を付けている。

 最初は寒くなり始めた去年の11月頃、むかえのマンションのつつじの茂みでレモンが凍えているのを見つけ、エサをやっている方にコンタクトを取った所から始まった。
 それで、動物愛護協会の人が「キャットハウス」を作ってくれて、うちの庭に設置することになった。
 当初、キャットハウスの中にエサをおいたり、毎晩使い捨てカイロを設置して寒くないようにしたり、飲み水に一晩に何度もお湯を足して少しでも暖かい水を飲めるようにしたり、、、、
 と工夫をしていたが、結局のところそのキャットハウスがどの程度利用されているのかは9か月ほどたった現在でも良く分かっていない。

 少し遅れて、大きな段ボール箱に毛布を敷いてベランダに置き、これをセカンドハウスとして運用を始めたところ、レモンとキジが使い始めた。冬の間は電気行火を入れて、夜も暖を取れるようにしたところ、2匹はすっかり居つくようになった。
 2月になって、半年ほど行方不明だった「ママ」が戻ってきて、3匹になり、3月頃さらに「福」が加わり4匹になった。

 尤も、「ママ」は「レモン」に攻撃を掛けることが多く、一緒には過ごせない。
 同じように「福」が「キジ」に攻撃するので、この二匹も一緒には過ごせない。

 そんな微妙な関係の4匹に、ベランダに来ればエサを与える、というような暮らしをしている。
 仔猫の時から付き合いのあるレモンはなついているが、そのほかの3匹は所詮野良猫であって、エサは食べにくるものの到底「なついている、とは言えない」猫たち。

 ちなみに4匹とも手術済みになっているので、ここからこれ以上増えることはない。
 早く寿命が尽きて猫がいなくなってくれないかな、と思いつつ、なんだかんだと世話をしているので、簡単に寿命になったりはしなさそう。


 そうやって、エサをやっても、猫の糞害、がなくなるわけもなく、花壇を整備すると必ずトイレとして使われてしまう。これは本当に困った話で、結局のところ早く寿命が尽きてくれるしか解決の方法はない。
 勿論、捕まえて保健所にもっていけばそれなりに対処してくれるのだろうけど、エサやりの近所の方が、まるで「わが子」のようにかわいがっているのでさすがに殺処分とか気の毒になる。
 実は、レモンは出現した時はほんの仔猫だったから、その時に捕まえていれば里子にぐらい出せたはずなのだが、その点は失敗だった。当時は捕まえてどうのこうのは考えなかったし、この地域のネコが何匹か、どんな猫がいるのか丸で知らなかった。勿論、誰がエサやりをやっているのかの実情も分かっていなかった。

 この4匹のネコには、他に2か所のえさ場があるらしい。3軒どなりの「おじさん」と呼ばれている人は、土日によくエサをやっているらしい。そのほかに、どの家かわからないが庭でネコにエサをやっている家があるらしい。
 なので、猫たちは、必ずエサを食べに来るわけではない。一般的に野良猫は自分のえさ場を3か所か4か所持っているのが普通で、そうやって人からエサを貰って暮らしている。決して、「自然の動物を狩りで仕留めて食料にしている」などという生き方はしていない。(えさ場を持てないネコはほとんどすぐに死んでしまう。)

 そういう事情の中で、日々ポケモンをつかまえながら、街の中のネコがどのぐらいいるのか、どうすれば野良猫を根絶できるのか、を考えながら歩くことが多くなった。

 数年前より、TNR活動が進んでいるので、野良猫の中での繁殖、というのはかなり少なくなっているのだが、神出鬼没で捕獲困難な猫はいる。
 それ以外に、わざと猫を増やしている人がいるのと、成猫でも仔猫でも捨てられてしまう猫は多い。

 ただ、勉強してみて分かったのは、1995年の阪神大震災の時、逃げ出した猫。そして、それが繁殖してしまった結果、ものすごく野良猫が増えたらしい。
 六甲山に登ると、いろんなところに猫がいて、人からエサをもらっているのだが、それらのネコは、地震で逃げた猫の子孫、という事らしい。

 95年当時は街がめちゃくちゃになり、家が壊れて住めなくなった人が膨大にいたので、逃げ出した猫をどうすることもできなかった、という事情は仕方無だろう。
 近年では、山で暮らしているネコにもかなりTNRが進んでいて、これ以上増えることはないのかもしれない。毎日山に登って猫にエサをやり続けている人には頭が下がる。

 今も午前2時45分、レモンがやってきて

 「おなか空いたニャー」

 と、エサをねだってきた。ドライフードを出してある。
 このドライフードも、初夏の頃、レモンがおしっこが出ないのか、うんこがでないのか、何度も座っては出ない、また座っては出ない、の繰り返しの時期があって、

 お、いよいよ尿路結石で寿命が来るか?
 と思ったのだが、その時に「結石ができにくい」、というフードに切り替わり現在に至っている。

 飼っているネコではないので、人ができることには限界はあるが、エサやりの人は、レモンとキジには毎月フロントラインをするとか、割とメンテナンスをしている。
 ママも2月に戻ってきたとき、右目に傷があり痛々しい状態だった。その傷がずっと治らなかったのだが、4月頃、動物愛護協会の人が獣医さんから抗生物質を貰ってきて、結局私が毎日投薬する羽目になった。

 野良猫に投薬、なんてやったこともないので、獣医さんに電話を掛けて聞いてみると

 「エサに混ぜて食べさせるしかない」

 とのこと。



 いや、エサに混ぜても、薬なんか食べてくれんだろ? 飼いネコじゃないんだから、、、

 ママにそれまで食べさせていた「負けないキャット」というゼリー状のサプリメントに薬を埋め込んで、騙して食べさせる。という方法で8日間投与し、今では完全に治っている。

 ほっとけば失明して、その後全身に菌が回って死んだのにね。

 私も、お人よし、だと思うよ。ホント。
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