チャリ&電車通勤なのに傘を持っていないので、大雨台風のときは大変。
・シンプル・フェイバー
徹頭徹尾オシャレで軽妙、コメディタッチな部分もあるが時折ゾクッとする演出で見る者の感情を豊かに揺さぶってくるのはさすがポール・フェイグ監督。
一番の見どころはやはり美しさと怪しさエロさを兼ね備えたタイプの違う2人、アナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーの見る者を引き込む演技とファッション。ヘンリー・ゴールディングも「ラスト・クリスマス」とは正反対のしょうもないクズを好演。
スリラー・ミステリーとしても予測がつかず、誰も彼も怪しい。序盤の会話に混ぜられた不穏なキーワードが以降にどんどん効いてくるのも昏い心地よさがある。終盤の悪ふざけはまるでドリフコント、謎自体はクライマックス前に予測がつくものの、そこからのもう一捻りが秀逸で最後の最後まで誰が貧乏くじを引き、誰が勝者になるのかわからない。
そしてラストに訪れる謎の爽快感。「本物のマティーニ」が飲みたくなるお酒映画でもある。
下品で汚い言葉の応酬にエロスも豊富なので万人向けとは言い難い。
・ドクター・ドリトル
良くも悪くも子供向けか。
とにかく軽い。テンポが良いを通り越して展開が早すぎ、確かに退屈はしないが思い入れもできようはずがない。
「他者を救うことが自分を救うことになる」というテーマも良いし、動物のキャラクターや関係性はとても良いものだが、前述の軽さのせいでじんわりくるものが無いのと、主軸はあくまでも人間達なので動物は便利なギミックとしての側面が強い。
「TS」のイメージを想起させないロバート・ダウニー・ジュニアの演技は流石、アントニオ・バンデラスとマイケル・シーンも抜群の表情づくり。動物たちのCGは美麗だが、背景と浮いて見えることがある。海に出るとそれは顕著になる。
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