「アベンジャーズ」シリーズを中心にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開するマーベル・スタジオが、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チーを主人公に描くアクション大作。犯罪組織を率いる父に幼いころから厳しく鍛えられ、最強の存在に仕立て上げられたシャン・チー。しかし心根の優しい彼は自ら戦うことを禁じ、父の後継者となる運命から逃げ出した。過去と決別し、サンフランシスコで平凡なホテルマンのショーンとして暮らしていたシャン・チーだったが、伝説の腕輪を操って世界を脅かそうとする父の陰謀に巻き込まれたことから、封印していた力を解き放ち、戦いに身を投じる。「アイアンマン」シリーズなど、これまでのMCU作品で名前が登場していた犯罪組織「テン・リングス」の謎が明らかにされる。主人公のシャン・チー役には中国系カナダ俳優のシム・リウが抜てきされ、トニー・レオン、オークワフィナ、ミシェル・ヨーら実力派俳優が共演。「黒い司法 0%からの奇跡」のデスティン・ダニエル・クレットン監督がメガホンをとった。(映画.comより)
<2021年9月9日 劇場鑑賞>
ここに来てマーベルにアジアのヒーロー登場。もちろん、コミックには元々いたのだろうけど、今ここでカンフーヒーローかぁ、とも思いました。実際、”欧米人が好むアジア観"が漂っていたようにも思いますし。
しかしながら、主人公の青年こそ新人ですが、所有するものに永遠の命と超人的な破壊力を与えるという”テン・リングス”を持つ男に、歳を重ねてますますセクシーな名優トニー・レオンを起用するなど、アジアの映画ファンも納得のキャスティングで、2時間超えだったにも関わらず、とても楽しく鑑賞できました。元祖アクション女優のミシェル・ヨーも出てましたし、物語が「アイアンマン」からつながっているから必然とは言え、ベン・キングスレーも出ていてオールスターでしたね。オークワフィナは、相変わらず元気いっぱい。少しうるさすぎるほどのお節介(笑)。でもきっと、彼女にも何かバックグラウンドがあって、必要性があって彼のそばにいるのでしょうね。それはおいおい明らかになるのだろうと私は思っています。
<ここからネタバレ>
とある宇宙船で、偶然”テン・リングス”を手にしたトニー・レオン。以降、その無敵の力で大勢の男たちを従え、悪の限りを尽くしてきた彼は、永遠の寿命とも相まって世界征服を企んでいました。しかし、独特のパワーを秘めたある秘境の村にどうしても立ち入ることができなくて、しかもそこを守っていたうら若い女性にもなぜか勝てません。テン・リングスを飛ばしまくっても、です。しなやかに動くその女性に次第に惹かれたトニーは、やがて彼女と恋に落ち、テン・リングスを封印して結婚。息子と娘に恵まれますが、穏やかな日々は続きませんでした。なんたって、何世紀にも渡って悪事を繰り広げてきたのですから、恨みも買ってますし、彼女の村の長老だって結婚に反対していて、彼女はすべてを捨てて彼と一緒になったのですから。
そんなこんなで、結局孤立したトニーは、組織「テン・リングス」の後継としてひたすら息子を鍛え上げ、娘には武術を禁止し(しかし彼女は見よう見まねで独自に強くなる)、より強い組織を目指していました。でも、心優しい息子シャン・チーは、そんな世界に耐えられず父親から逃げ(結果的に妹をも見捨てたことになる)、サンフランシスコのホテルで冴えない駐車係として、どうってことない日々を過ごしていました。ここでの同僚がオークワフィナ。ピカイチの運転技術の持ち主です。しかし、永遠に逃げることなどできません。とうとう父親に見つかり、連れ戻されるのです。そこから新たなお話が始まります。
とにかく、出てくる人たちが強い、強い。それは本当に気持ちがいいほど。永らくリー・リンチェイの雄姿も拝見できていない我々アジア人にとっては、胸のすく思いです。主人公役の若者は、カナダ人だとか。本格的なアクションなどやったことがなく、今回一からトレーニングを積んだなんて本当なのかと思うほど、優しくて強い青年がハマっていました。まぁ体躯が立派ですからね、見栄えがしたのでしょうね。
「ドクター・ストレンジ」のベネディクト・ウォン(と仲間の怪獣)も出てました。おもわずバッチさんも出て来るのかと思って身構えました(笑)。個人的には「アイアンマン」1作目で、冒頭トニー・スタークを拘束した中東のテロ組織がテン・リングスだった、と覚えてなかったので、後で驚きました。つながってるんですね〜(当たり前か)。
強いものはとにかく「ドラゴン」なんだ、という欧米チックな価値観にも少し辟易でしたが(しかも「ネバーエンディングストーリー」並みにアタマに乗るってどうよ。あれはファルコンだけどさ)、それでもすごく楽しかった。同じ監督の作品は「ショート・ターム」「ガラスの城の約束」とか見ました。双方ミス・マーベルが主演ですが、私は「ショート・ターム」が大好きです。
続編をとても楽しみにしています。
ログインしてコメントを確認・投稿する