『荘子』に「朝三暮四」という寓話がある。
サル使いが買っているサルに「朝四個、晩三個のどんぐりを上げよう」と言ったら喜んだが、「やっぱり朝四個、晩三個のどんぐりを上げることにしよう」と言ったらサルが怒ったという話である。
ここではサルは、些細な違いにとらわれて本質的には同じことに気づいていない愚かな存在の比喩として語られているのだが、小生はひそかに「このサル、実は頭がいいんじゃないか?」と気になっていた。どうでもいい話だけど。
なぜならこのサルたちは、
1)人語の意味を理解できる
2)初歩的な数の概念がある
3)初歩的な時間感覚がある
ことが分かるからである。
単に飼い主がどんぐりをやろうと言っていることを理解しているだけでなく、「<朝に3個のどんぐりをもらうこと>+<晩に4個のどんぐりをもらうこと>」と「<朝に4個のどんぐりをもらうこと>+<晩に3個のどんぐりをもらうこと>」の違いまでも認識して、前者は望ましく、後者は望ましくないという判断までしているからだ。人間の3歳児でも、これだけ複雑な内容を理解できるかどうか分からない。
さてこの「朝三暮四」の話だが、最近の実験結果ではひょっとしたら現実にあり得るかもしれないということが分かった。ひょっとしたら荘子の言に反して「3+4」と「4+3」が同じであることも理解するかもしれない。
サルが「数」の概念を完全に理解していて足し算もできることが判明
https://gigazine.net/news/20140424-monkey-mathematician/
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