高校生を、もう一度

先日、こんな作品に出合いました。

浦部はいむさんの作品『高校生を、もう一度』（イースト・プレス）

高校生の時にクラブ活動での人間関係が上手くいかなくなり
学校に行きたくなくなり中退してしまった赤山七海。

ある日、転職を考えるも
中卒では自分が就きたい職種にもつけなかったのですが、
職安の人に通信制や定時制などもあるので
高校通いなおしたら・・・という言葉に
今、働いている近くにあった定時制高校に通うことにしました。

ここでは若い（現役世代）の生徒たちも多いのですけど、
その中に自分よりも年上の人や見るからに訳ありの人など、
様々な人が通っているのを知ります。

以前の高校時代では人間関係が上手くいかなく中退したので
今回は友達を作らずにいよう・・・と思ったのですけど、
あの頃とは違い人との付き合い方も変わってきており、
ここで友達ができるようになり
通うのが楽しく思えてくるんです。

・・・といった感じで
定時制高校に入学してから卒業までを描いた
ヒューマンストーリーになっています。

何度か書いていますが、
僕は病気により同世代が高校に通っている期間は入院していて
同じ時期に高校には通っていないのですが、
高校ぐらいは出ておかなきゃなぁ〜ってことで
１９歳の時に定時制高校に通うようになりました。

なので、この作品の主人公の気持ちがよくわかります。

年齢が離れているんだから友達もできにくいだろう・・・
なんて思っていたのですが、
それは自分が自分で壁を作っていただけで、
現役で入ってきた若い人たちや
年上の人たちとも友達になったり、
先生との距離も年齢的に近かったこともあったりし、
僕の定時制に通っている期間はすごく楽しかったです。

なんか定時制や通信制・・・って下にみられることがあるのですけど、
定時制から大学を目指す・・・って人もいましたし、
基本、定時制に通っている生徒は
昼間に仕事をしているので
学校で勉強、職場で社会勉強を教わっているからなのか
４年間通うことで芯が強い若者になるって感じがしました。
（僕は現役で入学した子たちと４つしか離れていなかったので
偉そうなことは言えないですけど・・・＾＾；）

まぁ、こんな感じで
定時制高校のあるあるネタみたいな感じで描かれており、
すごく懐かしいなぁ〜って感じで読むことができました。

最初にあったのですが、
１年生のＧＷ後に学校に来る人数が減る・・・
夏休み後には１クラスの生徒が半分になる・・・
なんてあるあるネタは本当なので笑えましたけど＾＾；

実際に１年生で１クラス４０人で入学してきても
卒業まで残るのは十数人ほどで
１/３ほどになってしまうんですよね。
僕の通っていた定時制は２クラスあったのが１クラスに合併し、
卒業できたのは２０人ぐらいまで減ってましたから＾＾；

この作品・・・絵はちょっと一般受けしない感じなんですけど、
個人的には訳あって学校を中退した人なんかには
１度読んでもらって、
こういった選択肢もあるんだ・・・って知ってもらいたい・・・
そんな作品になっていますので
このマンガがすごい！ネットの人気漫画ランキングなどで
取り上げてもらいたいなぁ〜


おまけ
今日の晩御飯はグリルチキンでした。

今日はニンニク多め（チューブですけど）で
ガツンとした味わいで美味しゅうございました♪