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2021年06月15日11:43

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【美術】「「ストーリーはいつも不完全……」、「色を想像する」ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」

皆様、おはようございます。東京オペラシティアートギャラリーにて6月24日迄会期が延長になった「「ストーリーはいつも不完全……」、「色を想像する」ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を観て参りました。その感想です。


イギリスを代表するアーティスト、ライアン・ガンダーが当館収蔵品をキュレーションする異色の企画。当初予定していたガンダーの個展は新型コロナウイルス感染症を巡る情勢の急激な悪化、ことにイギリスにおけるロックダウンにより、やむなく開催を延期することとなりました。これに伴いガンダーから「この状況で僕にできることはないだろうか」「収蔵品展のキュレーションはイギリスからできるのでは」と申し出があり、当初上階(4階)で予定していた「ガンダーが選ぶ収蔵品展」を全館で開催することとなりました。
コンセプチュアル・アートの新騎手として国際的に評価の高いガンダーは、日常生活のあれこれや、社会の仕組みなど、私たちが気に留めることすら忘れている物事をあらたな視点で観察し、解釈し、表現することについての第一人者といえます。その視点、観察、解釈が当館の収蔵品に向けられたなら、私たちにとって新しい鑑賞体験になることでしょう。当館の収蔵品は故寺田小太郎氏によるプライベート・アイ・コレクションであり、これはライアン・ガンダー×寺田小太郎の一対一の会話といえる展覧会でもあります。
展覧会は3階、4階それぞれにテーマを設け、ふたつの企画として行います。4階の「色を想像する」では、当館収蔵品が故寺田小太郎氏のプライベート・アイ・コレクションであるという特徴を踏まえて展示方法が工夫されています。3階の「ストーリーはいつも不完全……」では展覧会の常識をくつがえす「うす明かりの展示室内を懐中電灯で照らしながら作品を鑑賞する」という試みを行います。 「見る、そして想像する」ことをこれ以上なく意識させるライアン・ガンダーならではの展覧会。困難な状況でも冷静に考え、発想の転換でよりよいものにしようとするガンダーの姿勢は、私たちの作品鑑賞そして日常生活に新しい視点をもたらしてくれるでしょう。


このコレクション展を観に行ったのは、月曜日でも展示が開催されていると言う点と何時もは撮影禁止な「寺田コレクション」が撮影できるという事で飛びついたのですが、何時も作品に接している学芸員の方が選ぶのとは異なる選定方法で尚且つ展示方法も型破りで、いい意味での期待を裏切ってくれた展覧会でした。4階の展示では通常あるべき作品名と作家名と作品と分離して反対側の壁に展示すると言う荒業を使っていますし、3階の照明を暗くして懐中電灯の明かりで作品を鑑賞する方法は出来れば日本の古書画で観てみたい展示方法でして、東京国立博物館でも一室だけでも構わないので「屏風絵」をこの方法で鑑賞出来たらとても(・∀・)イイ!! のにと思った展示方法でありました。東京オペラシティアートギャラリーさまにお願いは今後もこれを機会に所蔵品に関しては写真撮影可能にして欲しいなぁと思う事でして、次回の寺田コレクションは「日本画」らしいのでその思いが強くなりました。



https://www.operacity.jp/ag/exh239/



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