おはようございます、月影TAKAです。
今回は「ミニ四駆の簡単まとめ19」になります。
今回のお題は「FM-Aシャーシ」になります。
しかし、私がこのシャーシを手に入れたのは昨日になるので実質「これが発売された当時コースで走らせていない」となります。
マシン構成は「レブチューン2+超速ギヤ（丸穴ボールベアリング）+軽量ペラシャ」の特に位置出しもしていないマシンではあるが…。
「かなり厳しいけど、同じ条件のARシャーシよりかは速いのではないか？」と少し思った。
しかし、それと同時に「パワーダッシュやハイパーダッシュ3と凄く相性が悪い（しかも真鍮ピニオンは絶対採用しない方が良い）」とレッテルを張られるシャーシだとも思いましたね。
その原因が「疑似抵抗抜きシャーシ」という点です。
簡単に言うと「カウンターギヤをはめ込むシャーシ形状がかなり幅が狭い（ARシャーシと比べて）であり、メンテナンス性はあの整備性が悪いとまで言われたARシャーシを更に下回ります（逆に整備性が良いのはS�競轡磧璽靴�MAシャーシになります）。
その原因がARシャーシでは「モーターやペラシャの入れ方から裏面と天面を回して作業する」という点だけですが、FM-Aシャーシは更に上をいって「カウンターギヤが中々入らない」という点です（それこそ「パチン」と言うまできちんとハメないとカウンターギヤが綺麗に動かないレベルの狭さになります）。
試しにレブ2で慣らしをしてみると慣らし終了後にはかなり静かな印象がありました。
オレンジクラウンギヤの効果なのか、カウンターギヤの摺動が狭いのかわかりませんがかなり静かな印象ですね（SFM以上です）。
ただし、それが原因で弱点も存在します。
それが「モーター軸ピンが動くことを想定していない⇒強いトルクで軸ピンが動くとピニオンの位置が変わるのではないか？」という点。
よくに「ピニオンの浅がかりの原因」にになりかねない構造の様な気がします。
つまり「走行中のトルク抜けが引き起こされやすい」デメリットがあり、オリジナルの抵抗抜きマシンではノーマルモーターを分解して、その中から「絶縁ワッシャー」等の小部品をカウンターギヤシャフトに入れて位置調整を施す方法があります（当然、これは違法調整であり、ガチ改造が賛否両論になる原因となります）。
という事は「FM-Aシャーシはチューンモーターと相性が良いのでは（しかも、トルクが低いモーターと相性が良い）」と思う。
個人的な推奨としては「アトミックチューンモーター2」が推奨モーターで、安全パイとしてモーターの安全性を考慮して「レブチューンモーター2」という感じでしょうね。
挑戦して「ライトダッシュと相性がまだギリギリ相性が良い」というくらいで、ハイパーダッシュ3やパワーダッシュ等のカーボンブラシの高出力モーターで「完全にピニオンギヤがやられる⇒ピニオンごとカウンターギヤも押されるため、カウンターギヤの歯も割れやすくなる」という事態が起こりそうなデザインだと思いました。
多分、TMFLのナカムラさんやドラボのかっさんにFM-Aシャーシを渡して「どうです？いいシャーシでしょ？」と商品を絶賛しても「うーん、ダメ。作り直し」とダメ出しを出されるのではないでしょうか。
ダメ出しを出される原因は上記の通り「ギヤの位置出しは一発で綺麗にいくものではなく、むしろシャーシの成形条件の個体差で失敗率の高い改造」であり、そんな設計段階でホイホイ入れていい物ではない（これがGet Naviは理解できなかった）問題があり、FM-Aシャーシを使うくらいならVZリバースやVSリバース、FMシャーシの再販版を使った方がまだマシ（S2シャーシのリバースなどもまだ使える）という感じでしょうね。
つまり、「シャーシの駆動系強度問題から使えるモーターを限定するマシン」しかできないため、FM-Aシャーシは「ポンづけでマシンの性能差を楽しみたい子供に凄く不評ではないだろうか（逆にS2シャーシはギヤのクリアランスが広い分、走破性が高くハイパーダッシュ3やパワーダッシュもシャーシ強度を想定しなければ全然使える為、子供には人気高そうですね）。
そのため、タミヤ技術部門も「投げやりでFM-Aシャーシを作った」感が凄い気がしました（とにかくギヤカバー周辺が組みにくいし、モーターサポートが必要なほどギヤの位置間がシビアである）。
また、FM-Aシャーシの弱点として「冷却性能」も実はそんなに高くないのではと思うんだよな。
こんなモーターサポートパーツをプラ樹脂で入れてくる時点で思う事は「GUPの開発計画にはFM-Aシャーシ用の冷却効果を目的としたアルミモーターサポートやバッテリーホルダーも想定されていたのではないかと思うんだよな。
なお、板金加工ではこのタイプのモーターサポートやバッテリーホルダーは作れないので、おそらく「金属プラスチック樹脂成型」で作るつもりだったんだろうな。
「金属プラスチック樹脂成型」と聞くとただのミニ四レーサーはちんぷんかんぷんだと思いますが、昨今の3Dプリンターでは「金属を樹脂の様に出して3次元で金属部品を造形する」技術ができており「金属を樹脂の様に流し込んで部品を作るためのプラスチック混合型の金属樹脂が開発されている」事情があります。
勿論、普通のプラスチック樹脂成型よりも成形温度は高めになりますが、金型の鋼材を変更して金属樹脂がへばりつかない特性の鋼材で金型を作れば理論上は可能と思います（※私はその鋼材の名前も知らないし、そういう成形ができる金型も知りません）。
しかし、ネット知識やニュース情報を見る限りではそういう「金属・プラスチック混合樹脂」というのが開発されており「金属パーツが鋳物鋳造の技術以外でプラスチック成型の様に形状を作ることができる時代である」事は大体理解できます。
ただし、それも「FM-Aシャーシが人気があった場合」に限定されており、このシャーシが出てきたころは多分2019年〜2020年の間であり、多分3度目に一度ミニ四駆の世界を覗いた2019年の段階ではちょくちょくFM-Aシャーシは走っていた気がします。
そこからさらに3年経過している段階でFM-Aシャーシ用のパーツが開発されていないことを考えると「ミニ四駆第3次ブーム停滞」と「FM-Aシャーシの不人気」が目に見えて伺えますね。
しかも、FM-Aシャーシに「中盤からマグナムとソニックを起用してくる」点でかなりのテコ入れと思いますよ。
FM-Aシャーシそのものに人気があるなら、むしろストラトベクターの様に「ライバルマシン」かブロッケンギガントみたいに「相手側のマシン」として登場してもおかしくありません。
しかし、わざわざマグナムとソニックを中盤以降に出してきた時点でかなりFM-Aシャーシは売れていないのではないかと思いますね（これが序盤からサイクロンマグナム+TZ−シャーシみたいに発売されていたならそういう事も考えなかったのですが、中盤以降のFM-Aシャーシ人気終盤で出したのが気になります）。
なお、私が買ったグレートマグナムRにはワイルドザウルスで付いてきた「小さな丸穴が空いたノーマルモーター」が標準でついてきました。
FM-Aシャーシ以降から標準にしたのかわかりませんが、このモーターに巡り合える機会が少ないためある意味こっちの方がうれしい気がする。
VZシャーシが出た時点で思う事は「ミニ四駆第3位ブームの終わり」でしょうか。
別にブームが終わったところで店舗コースが撤去されるわけではありません。
タミヤのミニ四駆の人気はちゃんと存在しますし、コロナ禍で自粛しているだけなので
沈静化したらまた楽しめるでしょう。
ブームが衰退したからといって「ミニ四駆が日本から消え失せる」わけではないと割り切っています。
しかし、「ボタンを掛け違えたシャーシが間違いなく存在する」とすれば「FM-Aシャーシ」だろうな。
ARシャーシの段階でギヤのクリアランスのボーダーラインをほぼ0点で詰め過ぎていた点が、FM-Aシャーシで完全に「圧入り（無理入れ）」になっているため、FM-Aシャーシはおそらく「製品としては失敗の類のシャーシ」と判断できます。
逆に言えば「チューンモーターやライトダッシュの域ではほぼ無敵のシャーシ」と言えるかもしれません（その反面破損率や走行中のトルク抜けもあるかもしれません）。
その破損率を下げるために「意図的にトルクの低いモーターを使う」という戦術も使えるシャーシの様な気がしました。
おそらくアトミ・レブ・トルク・ライトダッシュの4種類を上手いこと使えるミニ四レーサー向けのマシンの様な気がしますね。
完全に平地向けのマシン性能でありジャンプでは賛否が分かれるマシンの様な気がします。
今日はこんな感じです。
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