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2021年04月30日23:43

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環境でチャンスを広げる

新しいことを学ぶとき、やはり人それぞれに分かりやすい説明と言うのがあります。私が子供のころは指導方法をきちんと確立しようなどと言う思想はまだ普及しておらず、学校でも教科書を説明して「わかるやつはわかる」、また、教師がそれぞれに工夫してノウハウとして持っている程度のものでした。そのうちに「〇〇メソッド」とか、このやり方なら「マスターできる」という話題がちらほら聞かれるようになり、学習塾やスポーツ教室などの売りになっているケースも出てきました。

当然ながら、学習法にも相性があり、学校の教科書だって成績が上がるように工夫を凝らしているはずで、それでうまくいかない部分をどう補うか、と言うのが教師の役割になるわけですが、ある程度「定番」ができてしまうと、そこから大きく外れることがリスクとなり、そこから零れ落ちた人を救えるようなノウハウが出ると評判になるということもあるでしょう。残念ながら、と言うか、当然のように、と言うか、標準的な方法は多数派に合わせて組み立てられるため、多数派からほど遠い人間は常にハンデを負っています。自転車に乗るときも、水泳を習ったときも、「みんな、こんなふうにしてできるようになった」と言うやり方では私はできるようになりませんでした。特に水泳は、3年くらいスイミングスクールに通ってクロール25mがやっと泳げるようになったという無能ぶりを発揮したのに、高校では水泳部に入って人並みに活動していました。

もちろん、教育に無限の資源を割けるわけではありませんから、効率の良い教育=多数の成績が上がりやすい教育が普及するのは仕方のないことですけれど、自分に合った学び方でなかったばかりに、やりたいことをできるようにならないというのはなかなかに残念なことです。時には、できなかった記憶が努力のもとになることもあるでしょうけれど、あきらめる前にできるようにならなければそこまでです。せっかく「情報化社会」などと言われる時代になっているのなら、そういう学びのノウハウは活用しやすいように環境整備しないともったいないと思います。
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