■取組で首などを負傷し起き上がれず 三段目力士が死亡
(朝日新聞デジタル - 04月29日 15:51)
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先の大相撲三月場所で、取組中に首などを負傷して救急搬送されていた三段目力士の響龍(ひびきりゅう、28歳、境川部屋、五月場所の番付は東79枚目)が急性呼吸不全で亡くなった、ですか。日本相撲協会の発表によると「現時点で取組中の負傷と死因との因果関係は不明」としているそうですが、大相撲の本場所で取組中のアクシデントで命を落とすとは、ではありますね。
件の取組は、三月場所の十三日目で力士が立てなくなるアクシデントがあったらしく、東65枚目の響龍が東63枚目今福(30歳、二所ノ関部屋、五月場所は西三段目44枚目)と対戦、今福に土俵際で掬い投げを食らった際に響龍が頭から落ちてその頭部を俵に激しくぶつけ、落ちた瞬間に両手がだらんとしてうつぶせの状態となって立つことが出来ず、約1分後に呼び出し3人にあおむけ状態にしてもらい、さらに親方衆や世話人など約30人が土俵周りに集まるも依然として立てず、約3分後に担架を持った世話人らが土俵上に上がり、ようやく運び出そうとした際に相撲診療所の医師が到着して響龍の体を数回たたくも反応はなし。約6分後に担架に乗せられて運ばれると言う経緯を辿る事態となりました。その時の状況について協会関係者によると「会話はできるが痺れで首から下が動かない」のだそうで、相撲診療所に運ばれた上で救急車で搬送されたとか。会話はできたと報じられましたが、下半身不随となっているのではとも見られていて、大変気がかりな状況となったと思っていました。
山口県の出身で、山口県立響高等学校の先輩である豊響(36歳、最高位前頭二枚目、現在も西三段目71枚目で現役)に憧れて同じ境川部屋に入門し平成23年の五月場所(技量審査場所)で初土俵した響龍でしたが、兎に角、何とも痛ましい事故になってしまったなと言う感じですね。協会トップの八角理事長(第61代横綱北勝海)は「この度の訃報に接し、協会員一同、心より哀悼の意を表します。ご遺族の皆様方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。私自身、突然の訃報に、ただただ驚き、茫然としております。一か月以上にわたる闘病生活、さぞ辛かったと思いますが、ご家族や師匠らの懸命の看病のもと、力士らしく、粘り強く耐え、病魔と闘ってくれました。今はただ、安らかに眠って欲しいと願っております。懸命の治療を施してくださった医療関係者の皆様には故人に代わり、深く感謝申し上げます」とのコメントを出していますが、三月場所後に行われた審判部の親方衆による番付編成会議で出たと言う、土俵近くに医師を配備させた方がいいという意見を現実化させ、日本のプロボクシングの興行で日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンスを持つコミッションドクターがリングサイド最前列に着席して立ち会うことを義務づけている事例に倣うのも、一考に値するのではと思います。JBCのコミッションドクターはリングサイド最前列に着席して立ち会うことを義務づけられ、レフェリーの要請があれば負傷したボクサーを診断、緊急事態の際には速やかに応急の処置を施し、試合を続行させることが適切でないと判断した場合はレフェリー及びJBCに試合中止を勧告する権限を持ち、試合前日の計量から立ち会い、身体検査も行うなど、その任務は多岐にわたります。一月場所の幕下の湘南乃海の一件もそうでしたが、今回の響龍の事故は大きな教訓となったと思います。
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