mixiユーザー(id:33120836)

2021年04月28日00:36

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仲間内

リーダーシップと言えば、みんなをまとめ上げる能力であり、もっとも一般的なのは、「仲間意識」を高めることです。私が何回か職場で気になっていると書いた「外の人の悪口」も、そういえば仲間意識を高めるのによく使われる方法です。とは言え、身内で盛り上がって仲間意識を高めるのは近代までのやり方で、現代では「社会貢献」が重視されていますから、マフィア的な組織の結束になりがちな「外に敵を作って仲間をまとめる」方法は推奨されません。とは言え、わかりやすく簡単で「伝統」もある方法ですから、組織をまとめるのに使いたがる人もいまだに多いことでしょう。

高度経済成長期のような拡大路線の場合、良い組織はどんどん膨張すればよく、身内を優遇して周囲を取り込み、必要な人材を確保してゆくことでよい循環が生まれます。しかし、拡大が終わって環境に合わせて柔軟な対応をとる必要が出てくると、拡大一辺倒の方法は成り立ちませんから、組織も構成人員の流動性を考える必要があります。そうなれば、内部だけを優遇するとか、外に出たら悪口の対象になるとか、そんな組織運営では人がいつかなくなるというか、追い出されないように必死にしがみつく人と、見切りをつけてやめてしまう人に分かれ、しがみついて残る人は内部ばかりに目が向いている人ばかりになるでしょう。バブル期に上司のことしか見ていない中間管理職がヒラメ上司と名付けられていましたが、こういうタイプがいきなり接客をすると、「顧客」と言う一番大事な外部にきちんと向き合うことができないわけですから、組織はどんどん劣化していきます。

所詮は職場の悪口ですけれど、割とあちこちで似たような問題が起きているような気がします。
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