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2021年04月26日21:05

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アカデミー賞の映画

【第93回アカデミー賞総括】歴史に残る衝撃的結末も――映画界「再始動」を表明した“ニューノーマル”祭典
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=25&from=diary&id=6497874

「ノマドランド」作品賞は、理解できるが、
この映画をおもしろいとは思えない。

きれいな風景を狙って撮ってはいるし、フランシス・マクドーマンドは主演女優賞に値する演技とは思えないリアルな生活ぶりをして、新しい生き方を提示している。

この映画に、ロードムービーという言葉を使う人もいるが、ためらいを感じてしまうのは、どうしてなのか。

エモーションが感じられないんだなあ。


「ミナリ」
助演女優賞をとったおばあちゃんの俳優、ユン・ヨジョンはいいとして
この映画は、親父が畑をするために、引っ越して開墾してという物語の割には
畑が描かれない。
今のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の方が、畑を耕して藍や桑を生育させることを
よほどしっかり描いている。
製作費の差ではなく、姿勢の問題だと思う。

トレーラーハウスの室内も、どういう部屋の配置になっているかが、
全くわからない。部屋への移動が描かれていないからであり、実際にトレーラーハウスで撮影したのかすら、怪しく思われる。

同じ韓国出身のゴゴナダ監督が撮った「コロンバス」の方がいい。
建築をテーマにして、部屋のショットが基本線から俳優の動きをとらえている。


「Mank マンク」
面白かった。デヴィッド・フィンチャーには監督賞をあげたい。
美術賞は、「市民ケーン」が記録映像の断片を寄せ集めて作成したハースト城の豪邸
や動物園などをデジタルで作成したのも含めてのことだろう。

脚を怪我して、ベッドで寝たきりの脚本家と美人秘書(リリー・コリンズ)という設定だけでもいいのに、アービング・タルバーグやルイス・B・メイヤーなどのハリウッドの大物との関係が描かれて、伝説のマリオン・デイヴィスをアマンダ・セイフライドが演じる。
マリオン・デイビスは女優としてはダメだったが、ハーストが金を出して映画をつくる。

それだけに終わらず、大統領選挙を意識してか、選挙に対するマスメディアの誘導といったエピソードを盛り込んでいる。そうした事実はこの時代にもあったのである。

モノクロの画面にモノラルの音声、ながら、この音づかいは新しい。
映画館のいい環境で聴いてほしい。


チャドウィツク・ボーズマンの「21ブリッジ」
週刊文春で、芝山幹郎が「ドン・シーゲルだ」と書いてほめていた。
監督は、ブライアン・カーク。
ニューヨーク。一夜の話。21の橋を封鎖して犯人を捕まえるという。
ヘリコプターで撮影されたニューヨークの夜景がいい。
緊迫感あるサスペンスでガンアクションもふんだんにあっていいのだが、ちょっと人が死に過ぎ。
まあ、西部劇とおもえばそんなものなのだろうけど。

エンドタイトルを見たら、撮影場所はフィラデルフィアだったようだ。
夜景の映像にうまいことだまされた。
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