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2021年04月26日00:00

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順法精神

「赤信号 みんなでわたれば 怖くない」と言うのは、私の知る限り1980年前後の漫才ブームの折、ツービート(ビートたけしがボケを担当していた漫才コンピ)のネタで流行した言葉ですが、以降、集団心理のリスキーシフトを端的に表す言葉としてすっかり定着しました。もっとも、動物が捕食されそうな場面で群れを作る原理を考えると、多数の目で安全を確認できる、群れとしては敵から視認されやすいが、個別の個体が全て犠牲になるわけでないなど、(一人でいると、クルマ側から見てよけやすいかもしれないけれど、視線誘導の原理でピンポイントで引かれる可能性も高くなる、とか)など、合理的な面もないわけではありません。ともあれ、好んで高いリスクを選ぶ理由がないわりに赤信号を軽視する歩行者が多いのは不思議です。

私は、赤信号/黄信号(歩行者用なら点滅)は原則止まるようにしています。以前は、黄信号は止まりませんでしたし、歩行時には安全が確認できれば渡ってしまっていましたけれど、どこかで読んだ言葉がきっかけで習慣として止まるようになりました。それは、注意力が散漫な時ほど事故に遭いやすいけれど、注意しなくても習慣通りなら行動できる、と言う話で、もちろん完全ではないものの、確かに安全性は上がりそうなので、急いでもいないのに「守らなくても危険がないから」と(安全を確認しながら)無視するより、赤信号で止まる習慣づけを優先しようと思ったのです。ちなみに、子供のうちは渡る際の安全確認が不安なので、子供に見られる可能性があるときはマネをされないように信号無視はしませんでした(そこにも注意力が必要・・)。

ルールは目的があるのだから、目的に合わないときは無視してよい、と言うのが私の考えですけれど、目的に合わないからと無視しているのを見られた時、「あいつも守っていないから自分も守らなくてもよい」と思われる可能性があることは考慮すべきでしょう。また、自分がそのルールの目的を完全に理解しているか、と言うこととともに、一度確立したルールは「それを守ることを前提に」別の用途でそのルールを守った結果を利用していることがあるので、無視や変更にはそれなりのリスク管理が必要であることは認識しておくべきだと思います。
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