先送り

先日の日記で、職場に今やっている仕事（の依頼元）の悪口を言いながら作業する人がいて、と言う話を書きましたけれど、これまで渡り歩いた職場の中で現在がいちばん仕事をしにくい気がします。本日もいろいろあって、依頼した内容に対してまともな返答をよこさないで、とうとう投げ出してきた人がいて、それならもっと早い時点で「手を引く」と宣言してくれればよいのに、と思いました。

人から文句を言われようが、評価が下がろうが、どうせトラブルになるのなら対処しやすいうちにトラブルにした方がよい、と言うのが私の考えです。昔、「カエルを食べてしまえ」という本が話題になったことがあり、要するに、面倒で嫌なことは先に済ませてしまった方が「デキる奴」になるコツだ、と言った感じの啓蒙書で、嫌なことかどうかより、どれだけトラブルの種になりそうかのほうが重要だろう、とか思いましたけれど、面倒だからと先送りしてしまうことを諫めるという意味では「いい本」だったと思います。

私が出会った中で一番ひどかったのは、一週間くらいかかりそうな仕事を頼んで、2，3日経っても全然手が付けられそうになかったので、他の人に協力を頼もうとしたら「できる、やる」を繰り返し、結局「まともなものができない」どころか、何も出してこなかったということがありました。何がしたかったのか、何を守ろうとしたのか、いまだによくわかりませんし、当然のことながら、それ以降、一切かかわらなかったのでどうなったかも知りませんけれど、そこまでの社会人がいるんだ、という教訓にはなりました。

そこまでひどくなくても、似たような人は結構いるし、それでうまくやってちゃんと出世をしている人も多く、私にはどういう評価基準でそういう人たちに仕事を任せているのかわかりませんけれど、まあ、これだけ出会うということは、そういう人たちを排除していたら組織を作れるほど人が集まらないのか、そんな評価基準で企業が成り立っているから日本がこれだけ低迷しているのか、そんなところなのでしょう。