呪術廻戦

｢少年は戦う───｢正しい死｣を求めて｣

アニメ全24話見終わったんで、感想とレビューを描いた虎杖悠仁と愉快な呪霊の仲間たちの絵と共にまとめる。


■【レビュー】■━━━━━━━━━━


■評価ランク【Ａ】
■[おもしろい:21　なかなか:3]
■属性　[少年漫画、能力バトル、味方最強キャラ、ハード、ダーク、かっこいい]


週刊少年ジャンプにて2018年14号から芥見下々先生が連載中の漫画が原作。
人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いた、ダークファンタジー・バトルアニメ。






全体的に質が高い良作。

作画の良さによる少年漫画原作らしいバトル描写のかっこよさが最大の強み。



他バトル少年漫画との最大の違いは、扱ってる題材、呪霊のデザインなど内容がちょいダーク路線。
ＢＧＭと演出はちょいスタイリッシュ路線も感じられる。
それはＯＰの映像センスの良さからも分かりやすい。

敵が強め、全体的にハードなバランス。
だがそのカウンターかのように味方に最強キャラがいてちょくちょく出張ってきたりなども他と違う所か。


シリアス、かっこよさだけで無く学園パートなどにコメディ要素も結構あり、普通にメインにクマ混じったりロボ出てきたりしてややカオス。
番組終わりのオマケコーナーでショートギャグをやったり、ダークめのテーマ、印象で暗くなり過ぎないようバランスを取る配慮を感じる。


好み別れる点は、メイン女性陣がほとんど尖っててガラが悪い。
メインヒロインポジっぽいのはスケバンみたいでヒロインらしい部分、描写はほぼ無いｗ


惜しい点は、ジャンプの看板になる風格を感じるんだがそれらに並ぶには人間ドラマ、感情に訴えかけるもの、シナリオの熱量がちょい足りない感。
これを上げるか、知略系の駆け引きに特化出来れば最高ランク、完全な看板タイトルになるだろう。





■【感想（※ネタバレ有り）】■━━━━━━━━━━





おもしろかったしかっこよかった。

特に後半で習得する必殺技の「黒閃」がカコイイ！
やっぱ少年漫画といえば必殺技だわ。






キャラは、ナナミンは言動、スタンス共に共感したｗ



ハードなバランス故に途中死ぬ寸前でかなりヒヤヒヤしたな。



目隠し先生が予想以上に強過ぎてほんとに最強キャラだなと。
おかげでちょい扱い困ってる、話おもしろくなるようになるべく出張らないようにしてる感あるな。
ＯＰ初見で絶対敵、ライバルかラスボスだと思ったｗ


疑問に思ったのは、メイン二人の身体能力が異常に高いのが気になったな。
代わりに両方とも呪力の才能無くてバランス取れてるけども。



最も気になったのは主人公の感性だな。

主人公はいい奴、かなりの善人ではある。
だが価値観と判定が一部ちょいおかしいと思った。

擁護しようがない酷い犯罪者も命の判定が同じなとこ。
取捨選択を強いられたとき、まともな人の命が奪われる可能性を上げてでも酷い犯罪者の死体を持ち帰ろうとした所。

取りこぼし、妥協をせず理想を追い求める姿勢と考えると主人公らしいが、これに関しては天秤に乗る事がそもそもおかしい。
生きてるならまだしも死体だからな。
酷い犯罪者の死体のために今生きてるまともな人間を救う可能性を下げるとか普通有り得ないと思うんだが。
普通の人間は情や道徳に従ってある程度優先度決まってるからこうはならんし。

多分、異常なまでに死、殺す事に抵抗持ってるし人間全てを高く見積もり過ぎて選べないって事なんだろうけども。
周りの奴は呪霊化人間殺してそこまで精神ダメージ入ってないけど主人公はかなり気にしてたし。
一応補足として、犯罪者の親の描写して主人公の選択の説得力を持たせてはいたけども。
この違和感のせいで俺は主人公は一歩引いた目線で見てた感じする。

ただ、後半のツギハギとの戦いで初めて本気の殺意を見せたときはようやく本心見せた感、人間らしい感じがして逆に安心、好感度上がったな。


全話満遍なく楽しめていい作品だと思ったけど、俺的には迷いなくＳランク与えるくらいのあともう一押し欲しいとこだな。
ほんと最上級手前の惜しい感ある。
戦闘に関しては間違いなくトップクラスのＳラン確定だが。