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2021年04月10日21:48

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社会を動かすということ

女性が選挙に参加するようになって75年と言うニュースが放送されていました。明治維新から参政権が高額納税者、成人男性、成人女性と拡大される中、成人女性については占領統治下で実現し、望んでいた人の多寡はともかく、国民の総意(総意と言ったって、全員が納得することなどないわけで、とりあえずは国内の手続きに基づいて、と言う感じでしょうか)に寄らずに導入されたわけで、ひょっとすると、納得感のない中で制度だけが先行して導入された結果、社会内部に「形だけの女性の政治参加」を固定化する仕組みができてしまい、現在の「女性の地位向上が最低レベル」という日本の状況を生み出したのかもしれません。

政治にはあまり興味がないというか、自分に最低限必要な人間関係でも面倒なのに、集団になった人々の相手などしたくない私にとっては政治参加など違う世界の話だと、若い頃には思っていましたけれど、結局のところ、係わりたくない人をきちんと放っておいてあげよう、というコンセンサスを得ることすら、結局は政治なのだ、と言うことを意識するようになって、政治は身近なものになった、と言うか、むしろ、人と係わりたくない人間がそれでも周りに人がいる中で生活できるようにするために関わるべきことと言う認識に変わりました。とは言え、まじめに考えれば考えるほど、自分があるべきと考える政治活動と実際に行われている政治活動の違いの大きさに何をすればよいのかが分からなくなります。

確かに言えることは、なるべく多くの人の意見がきちんと反映されるような政治が行われていれば社会が安定し、目的にあったただし選択をすれば豊かな暮らしが実現できるということで、安定して豊かな暮らしをしようと思えば、良い政治とは多くの人が正しい選択をするように導きつつ、その人たちの意見を取り入れていくこと、となります。

COVID-19感染症対策で、政治家が「会食は少人数で、マスクを使い、必要に応じて内輪等で口元を覆う」と発言したのに対して、「そんなことで感染症が防げるか」と怒りの声も聞こえます(Twitterで見かけた)けれど、確かに不完全で生ぬるい対策にしてもしないよりはマシで、どんなに厳しいことを言っても、やらないヤツはやらないのですから、「この程度はやってくれ」という妥協は必要だという気もします。厳しいルールは、どうやって守らせるかの手段とセットで効果を発揮しますから、「生ぬるい」と言う人は厳しくしたときにどうやって守らせるかを考える必要があります。自主警察の自分勝手な取り締まりの例を見れば、監視網を強化した時に本当に効果のある取り締まりができるのかも考えなくてはならないでしょう。賄賂をとるような輩も現れるでしょうし、厳しいルールを自分に課せるような人こそ、そうでない人々をどうするのかを考えなくてはなりません。

もっとも、私は結局そういう人たちの扱いが分からないわけで、できるのはせいぜい、自分が蓄積した社会心理学的な知見に基づいて、「こういうのはうまくいきそう」「これはまずいだろう」と感想を述べるくらいですから、政治をどうこう言う資格はなさそうです。
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