mixiユーザー(id:33120836)

2021年04月08日23:54

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生産性を見直す方法

システム化、と言うと、一般にはコンピュータシステムの導入を意味しますけれど、私が実施すべきと考えている作業のマニュアル化はシステム化と同義です。マニュアルを作っても、システマチックに組み立てられた手順でなければまともに機能するわけがなく、また、コンピュータシステムを導入しようとしても元の作業がシステマチックに組み立てられていなければまともなシステムはつくれません。システム化のもっとも多い失敗の原因は、元の作業をシステマチックに分析・再構築できていないことです。

業務をシステマチックに分析するには、まずはインプットとアウトプットを押さえ、その間に行われる処理と、処理に必要なリソースを把握すればよく、その分析自体も非常にシステマチックにできるはずなのですが、それを技術としてきちんと体系化した話は聞いたことがありません。私が知る中でもっともそれに近いのは「マジカ」という業務の内容をカードに書き出して分析する手法ですが、ある企業が一時期業務分析ツールとして提唱していただけでその後の展開はなかったようです。

個人的には、「業務分析技術者」という職種があってよいと思っていますけれど、大抵は企画職やコンサルタント、実務部門の管理職の仕事の一部、ちょっとしたコツくらいに思われているようで、この辺をきちんと押さえていないことが日本の生産性停滞の大きな要因ではないかと考えています。さきほどはインプット、アウトプット、処理、リソース、と簡単に書いたものの、実際には、「処理に必要なリソース」が何かの装置であったり、前の処理の記録であったり、処理している作業者本人が意識せずに入手している情報だったりすることもあり、体系的に取得できるノウハウではあっても、「ちょっとしたコツ」だけでできるようになるものではありませんから(もちろん、できる人は居るでしょうけれど)、ちゃんとした教育制度があったらよいと思います。

自分ならできるような気はしているのですが、世の中、業務分析の結果をどう活かすかの認識もなく、必要であることを説得するところから始めなければならず、人をノせるのが苦手な私にとっては「仕事」として成立させる目途が立ちません。きちんと活用すれば業務改善につなげ、自分の収入を上げながら景気回復にもつながる職業になるはずなのに、なかなかうまくいかないものです。
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