戦慄の捕食者

また大作延期か。

・ポケットモンスター　結晶塔の帝王エンテイ
※予告動画無し

73分という短時間にバトルとアクションをギュウギュウに詰め込んでおり、主要ポケモンだけでなく各人の手持ちそれぞれに見せ場を作っている。ポケモンバトルアニメとしてはかなり充実。
悲しみのあまり一人の世界に閉じこもった少女と(美しい結晶の城と相まって、アナ雪を連想させる)、世界を知り、痛みを知って仲間と絆を得たサトシと、裏付けるように別れたはずのリザードンが助けに来る展開は胸熱といっていい。何でも思い通りになる世界、自由に作り出せる仲間、それは本当に仲間なのか？
バトル決着からの展開が急すぎるきらいがあったり、短時間ゆえの雑な部分も目立つが、子供の視聴を考えると仕方ないかな。
終わったと思わせてからのもう一波乱と、強大な力と父性を見せつけたエンテイの雄姿にはグッとくる。これ子供向けと見せかけてパパ向けの作品かも。竹中直人と加藤あいは残念ながらミスマッチ。

・トレマーズ　コールドヘル


最強グラボイズハンター、バート・ガンマーと前作でも活躍のトラヴィスほかの面々が長野のスキー場のようなナメた服装で北極圏を駆けまわる。過去作のサービスカットに、シリーズ初見者も安心のグラボイズ生態説明、1作目のオマージュに満ちたオープニングに胸が高鳴るが、その後の本編はコトが始まるまで少しタルい。
捕食シーンのグロ描写はほぼ無し、「喰い残し」も作り物感が強いが、窓から女性職員を襲うさまやバカを車やコンテナごと吹っ飛ばすグラボイズの迫力は高クオリティだ。まず女性から犠牲になるのも実に意地が悪い。
全員で力を合わせるクライマックスの作戦は爽快で、思わず誰も死なないでほしいと思わせる。