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2021年02月27日21:33

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ジャスト6.5 闘いの証

ジャスト6.5 闘いの証

イランのアクション映画というので、興味深く見た。

冒頭、麻薬組織のアジトの家を急襲する警察。
ドアを開けると、更にドア、またドア。部屋には誰もいない。
外を探すと、屋根の上の影が地面に写る。影の方向から追う捜査員。走る場面はスピーディに撮られているが、距離感がわからないところもある。ただ、この追跡劇の終わり方はなかなか意外性がある。

麻薬の入手ルートを追う警察。
温床となっているスラムは、土管で生活する人たちがわんさか。
売人の家を訪れる。街中の白壁の一軒家。主は不在、奥さんと娘、息子。
突き止めた麻薬組織のトップの家を急襲。マンションのペントハウス。

とまあ、お宅訪問というと、言い方がおかしいが、家の映画になっている。
最後も家の描写で終わる。

麻薬組織のトップを捕まえたら、彼を主役にするように留置場の描写になり、
寝転がっていたスペースが、どんどん人でいっぱいになって、立っている人たちでぎゅうぎゅう詰めになる。コメディのような描写。
そんな中に、脚の不自由な父親と男の子がいて、男の子に警察官がピザをおごってあげたりというエピソードが挟まれる。どっちが麻薬の売人か、ということである。

麻薬組織のボスには、さらに上のボスがいて、ジャポネと呼ばれている。輸出先は日本なのである。

麻薬組織のボスが、生まれ育った家には戻りたくないと、言う。
土管の家からの格差社会。イランの娯楽映画は、スピーディな展開から重厚さをまとっていき、結構見応えがあった。

監督・脚本サイード・ルスタイ、出演ペイマン・モアディ、ナビド・モハマドザデー
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