所用で外に出られないかみさんに代わって、自分のバレンタインチョコを自分で買いに行きました。
・ビハインド ザ マスク
かのジェイソン、フレディ、マイケル・マイヤーズといった有名殺人鬼に憧れ、彼らのようになりたい男を取材するモキュメンタリーとでも言うか、説明しづらいな…主演?の女子リポーターを演じるアンジェラ・ゴーザルスは「ホーム・アローン」で主人公ケビンの姉を演じていたらしい。
ホラー映画を再現するために舞台を作り上げ、体を鍛え、殺され役から「サバイバル・ガール」まで適役となる標的を見定め、時間と手間と努力を惜しまない主人公の涙ぐましさには頭が下がるばかり。
「キャビン」「ファイナル・ガールズ」のようなホラー映画へのメタネタに溢れたモキュメンタリーと見せかけて…からの更に一捻りは意表を突かれた。
・イソップの思うツボ
『カメ止め』の上田慎一郎監督が3人監督体制で作成したことで話題になったドラマ?サスペンスコメディ?なジャンル分けしづらい作品。3人の女子による群像劇であり、『カメ止め』に続きまたも予測不可能なドタバタ劇。接点もないように見えた3人の女子と、その厄介な家族たちがいつの間にか絡み合い、後半は人物たちの関係、本性が暴かれていく、といったくっきり2部構成は『カメ止め』を彷彿とさせるが、コメディタッチなところもありながらも全体的にビターな雰囲気、痛快かつ悪趣味で、何よりドロッドロの人間模様が前面に出ているので、『カメ止め』のノリを期待しているとゲンナリするかもしれない。
シナリオの雑なところ、死に設定と思われる部分も多く、怒涛の展開にするために相当無理をしていると思われる。その割にタメも多くテンポもそれほどよろしくない。
佐伯日菜子に川瀬陽太といった実力派を配した大人陣の演技は安定していているが、若手3人娘の中でも目を引いたのが実質主人公の石川瑠華。薄幸さと腹の括り具合の狭間での葛藤が良く表現できていたと思います。
ログインしてコメントを確認・投稿する