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2021年02月06日22:49

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冷静になれ、諸君!

少し繊細な話になるが
先に僕の立場を述べておくが「森喜朗」については前時代的な老害の象徴的人物だと思っていて、理知的でも情緒的でもないが政治家をやっていた人物、との認識である。

◆知らなかったとは言わせない

仮に、この森会長が女性蔑視発言をしたからと言っても、
東京五輪招致委員長を務める以前から「それ」には定評のある人物であり、
その当時に「どうして彼を選んだのか」と議論したものである。

昨日の日記ではラグビーW杯とワールドマスターゲームス関西でも名誉職とはいえ彼を担いでいる点について述べたが、
そのキックオフパーティの席で「森で良いのか」と、
つい悪態をついてしまった記憶は今でも鮮明である。
確か上本町の都ホテルだったと思う。
ただ、そんな彼を選んで担いでいる連中には
今さら「森さん、困りますよ」とは言えないだろう。
単に表に出ないだけでこれまでも彼は散々ぱら
日常的ジョークとして「女性蔑視」を繰り返してきて、
同席していた彼らは追従するように笑ったり頷いたり、
「ジョークとして」受け入れてしまっているからである。
「お前たちだってあの時、頷いたり笑ったりしてたじゃないか」
と突っ込まれたら、閉口するに決まっているのである。

そういった発言内容も初耳の人が聞いたらショックかも知れない。
が、少なくとも彼に要職就任をお願いした筋の人たちには
「何を今さら」な話なのである。
それを承知で国を挙げて何年間も彼を担ぎ続けてきたのではないか。
そういうジジイだと知らなかったとは言わせないぞ、という事である。
これについては連日、日記を書いた。
整理しきれていなかったのは
まとまった時間が取れなくて推敲がままならなかったからである。

★そこまでも馬鹿ではない

ロンブーの田村(どっちも田村だった)淳は、賢いのか狡いのか、
沈みかけの泥船から声を上げて下船した。
「発言を容認しかねます」とも「彼が許せません」とも言いはしないが
「もうやめます」が主旨だったみたいだが、
報道ではそれが大きく捻じ曲げられて伝わってしまっている。
単に「ジジイの戯言にいちいち目くじら立てるんじゃねぇよ」と言えば済む話だったのに、
彼は自らの下船の口実にこれを利用したようなものである。
彼が突っかかったのはたった一点
「コロナがどうあろうが、何があろうとも五輪は開催する」
と言ってしまった点だけである。
しかし、その発言こそそう言わざるを得ない席に森は就いているわけだから、
この発言こそ見逃してあげればいいのに、そこを理由としたのである。

彼が言わなきゃそれに代わる人物が同じ趣旨の発言をしながら
プロジェクトを表向きは遂行しつつ中止や再延期の検討は水面下で進めるのである。
そりゃ超法規的な社会的抑圧を駆使して
色んな人に聖火ランナーを依頼する人が
「中止や再延期も検討している」なんて口が裂けても言えないだろう。
つまり森も馬鹿でない限りは「何が何でも」だなんて本当は思っていないわけだ。
ロンブー田村(だから淳の方です)が着火したのか
海外で話題になったことに反応したのかは知らないが
結果として物凄く森が悪者として強調されてしまっているのは
田村はもっと気を使うべきだったのではないかと僕は思う。

★男女平等、じゃないだろ

女性の進出に対しては基本的にウェルカムである。
「クオータ制度」といって議会や委員会などで一定数以上の女性の比率を確保しよう、という制度についても理解しているつもりである。
でもそれは、女性が男性に抑圧されて不利を蒙っている、
或いは差別を受けて進出を妨害する要因があるので
一定数値まで「強制的に引き上げましょう」という救済措置なのであって
言葉を選ばず言えばインチキであり、不平等そのものである。
逆に女性だらけの委員会に「逆クオータ」なんて導入する必要は微塵も感じていないだろうし、
「皆の事は女性も入れて、女性の事は女性だけで」決めたいと思っているだろう?
それじゃ、ジャイアンが言っている有名な暴言と同じなのである。
本当に男女平等を唱えたければ「女性割引」とか「女性専用」とかに対して
「どうして「男性割引」や「男性専用」も同等に確保しないのか
我々が問題にしたいのは性別関係なしのところが男性だけで占められているのが問題だと言っているのだ!と修正しなければならない
ところが、女性割引は自分たちに利することだから、
「廃止しろ!」と女性自身が発言することに対しては臆病になっている。
そんなことをしたら女性も敵に回すことになるからね。
僕は「女性優遇」こそが逆差別だと思っているのだが皆はどうなんだろうか。

僕は以前から、スポーツを始めとして全てのスポーツで性別の区別をなくしてしまわないと性的マイノリティの問題は解決しないと思っている。(「セメンヤ問題」という日記を何回も書いた)男だ、女だ、では割り切れない事を我々はもう知ってしまっているだろう。残念だが、女性も男性と同じスタートを切って同じゴールを切るスポーツにしていかないと「真の平等、真の性差問題解決」には繋がらないのだ。

しかし、「女性」にもスポーツを楽しんでもらうために、敢えて「男性」と垣根を設けて女性の中で競争してもらうようにしているのが、現在のスポーツ界の様相である。オーストラリアのハンドボール女子代表の中に、元男子代表だった選手がいるのだが、彼女は性転換手術を受けて男性から女性になったケースである。身体接触とパワーについてはチート的に強いが、幸いにもそのようなケースは彼一人であり、残り6人が生まれも育ちも女性だったので試合の勝敗に大きく影響することは無いようであるが、もし彼女のような選手が5人も6人も居たら、オーストラリアは忽ち世界一の最強チームになってしまうだろう。一時的に。
だから、スポーツには男女平等は成立しない上に区別されて存在している、と考える。言葉を選ばずに言えば、女性のために敢えて性別無し部門=男子、と女子のみに分けていると言っていい。だが性同一性障害を持つ人がどちらに所属してスポーツするのかは定義されていない事が大きな問題であることは、全ての女性は認識しておくべきである。
たかだかスポーツだけの世界でも「男女平等」と多様性の尊重は両立していないのであるから、他の部門でも正しい意味では存在していない。ナチュラルに発生している男女比率の偏りについては、議論しながら進めて行けばいい、と考えるのが僕のスタンスである。そもそも女性自身が望んでいるのかどうかも怪しいところだからである。権利が拡大すれば義務も生じて来る。
セリーナ・ウィリアムスがテニスの賞金の男女格差について異を唱えたことがあるが、気持ちは分かるのだが、だったら同じコートで戦うのが条件なのではないか、とも思う次第である。

★「老害」側の抵抗

とはいえ、森喜朗の発言の真意は分からなくもない。
しかし、女性の比率が高い会議は「長い」傾向にあるのは悪いばかりではない。
男性だけの会議は予定調和とスケジュール消化に過ぎる事が多いのも事実だからだ。
どちらも飽くまで傾向として、の話である。
危機管理としての「もし○○となったらどうするんですか」を連発するのは
大体、女性委員であり、
上手く行った時の可能性を
「捕らぬ狸の皮算用」の癖に延々とやるのは男性委員の悪い癖の傾向である。
それぞれを棚に上げて差別だ、何だと罵り合うのは愚かしいと言うべきである。

ただ、森発言これを公の場でいう訳には行かない。
根拠を示すにはデータが必要だが、絶対にアンケートなんかには出て来ないからだ。
こんなこと、いちいちデータには取らないだろう?くだらないから(笑) 
だから、こんなことに対して根拠のない発言だとか論拠を示せ、
と追求するのはもっと愚問というか無理難題を言っているのであって
同等以上にくだらない話なのである。

森氏の世代が議員や公職に男性比率が高かったのは紛れもない事実で
会議や話し合いや陳情の場面で色々と思う事があったのだとは思う。
そこを無理やりに女性比率を上げようとすれば、退場すべきなのは誰だろうか。
森氏ら先輩方になってしまうのではないか。
それこそ何の根拠も無く、ただ数値的な達成のために女性の比率を上げ
そのしわ寄せで彼らが退場していかなければならないのだとしたら
経験も実績も自負がある「先輩方」からすると
「何を言っているんだ。よく分かっていないくせに」
と思わざるを得ないだろう。口にするかどうかは別にして。
あんな老い先短い爺に謝罪までさせて、逆に僕は恥ずかしい。
そんなに気に入らないなら無言でボイコットすればいいのである。

森氏、という政界財界スポーツ界にズカズカと足を踏み入れて
「一つよろしく頼む」と強引に事を成す人に力を借りていた事は事実である。
最初から「トンデモないやつ」である事は分かっていた筈である。
文句は言うけれども、彼の功績は有難く頂こうと言うのが浅ましい。

よく考えてもらいたい。今回は公の場に問題発言が流れたから
色々とバッシングが始まっているが、彼のパーソナリティは
何十年も前から徹頭徹尾変わっていない。
たまに過ぎたリップサービスや政治ジョークでぼろぼろと本音がこぼれ出る。
もし、コロナも無く五輪は無事に開催され
内輪だけであの発言が留まっていたのだとしても
「大会は立派だったが、森委員長は問題だった」と
今文句を言っている連中は言えるのだろうか。
五輪だけでなく、公の場に晒すには彼は最初から問題人物である。


★現実問題として

だから、「女性だから前に出ろ」「女性だから委員や役員をしろ」となると
もっと別の問題が発生してくるだろう。
立候補するしないに関わらず自動的に(委員や役員の)席が用意されるのである。
ちゃんと対等の意識を持っている女性の比率そのものが高くならないと
埋まらなくないか、その席。
大学だって、どうして男子大(結果的に男子ばっかりの大学はある)はなくて
女子大はあるんだろうか。さっさと女子大は廃止したらどうなんだろうか。
とか、そういう事については、「世間が求めるんだから、良いんじゃないか」と
流してしまっているようだが、女性自身はどう考えるのか。
レディースセットも映画のレディースデイも「差別的」と指摘できるだろうか。
貰うもんは貰うけど、権利を侵害するものには攻撃する、では
いつまで経ってもゴマメ扱いを免れられないんじゃないか

何も「無性別」で本当にやろうとは僕も言う積りは無い。
性差は間違いなく存在していて、
どちらの性にも傾向というものが存在している事さえ
相互に認め合う事から、色んな性差問題を議論すべきだと言いたいわけである。
つまり、森氏の発言は「とある人の発言」の名を借りて
性差としての傾向を述べ、
「女性を批判したのであって、差別的に扱ったわけではない」
と冷静に受け止めるくらいの度量が必要である。

★スポーツで飯を食う身でありながら

僕も仕事上、スポーツ関連のお仕事で色々とお世話になっている身である。
しかしながら、世界的な感染症の危機の中、
どうしても危険を冒してまでアスリートの夢を実現とか
スポーツで感動を、とかいう気にはなれない。
そんな事で恐慌が起きる事やその後の経済的な落ち込みを迎える事の方が
もっと問題であるからだ。
無理にやらなくていいんじゃないか、こんな五輪。
無観客でやるんなら「無人島で開催」しているのと大差ないと思わないか

寺田明日香、森会長発言「女性の進出は嫌なんだな」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6402941
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言が女性蔑視と取られる発言をした問題について、東京五輪を目指す現役の女性アスリートが心境を述べた。陸上女子100メートル障害で日本記録を持つ寺田明日香(31=パソナグループ)が5日、報道陣の取材に応じた。考えを頭の中で整理し、意見を発信することにした。多様性への理解があるリーダーを求め、「周りの方が進退について、考えていただければ」と話した。

◇   ◇   ◇

3日の日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議委員会で森会長が発言した全文にも目を通したという。4日には発言を撤回する会見を行ったが、「反省されていないな」との思いは拭えなかった。寺田はまず、素直な心境を述べた。

「女性がいると会議が長引くと受け取られるような発言をされておりました。女性理事を増やしていく世界的な動きにも反している。まだまだ森会長は男性社会が当たり前、女性はおしとやかでいるのが当たり前だと思われている雰囲気を感じた。女性進出は嫌なんだなと感じた。女性として、アスリートとして残念。なんで、こういう考えになってしまうのか。不思議な気持ちも混じっている」

ただでさえ、新型コロナ禍で、五輪の開催に否定的な声が多い。今回の問題で、その機運は、さらに逆風となった。

「オリンピックに関わるトップの方が、世界から反感があるような言葉を発してしまうことで、「日本でのオリンピックは大丈夫なのか」、「日本の多様性についての考え方はどういうものなのか」と思われてしまう。頑張っている選手、オリンピックを何とかしようと踏ん張ってる人もいる中で、ああいう発言は、「う〜ん」と思います」

森会長の辞任を求める世論の声もある。言葉を選びつつも、明確に意見を述べた。

「森会長も今までオリンピックにたくさんご尽力をしていただいた。直前でお辞めになる選択は嫌なのではないか。ただ、そういう昔ながらの考えを、短期間で改めるのは難しい部分があるのかなと思う。そういう中で、オリンピックを迎えてしまうと、他の国の女性から、もちろん国内でも反感があると思う。周りの方が進退について、考えていただければいいんじゃないか思う。今回のオリンピックは、多様性がメインと言っても、過言ではない。そこをフラットにしっかり考えていただけるリーダーについていただけば、個人的にうれしいなと思います」

このような社会的、センシティブなテーマについて、現役アスリートがモノ言うのは難しい面もある。寺田も「正直、発言しにくい。できるだけ触れたくはない」と言う。しかし、「五輪は女性として、ママアスリートとして関わる」。考えを「いったん寝かせて」、しっかりまとめた上で、「自分の意見を発信した方がいい。若い選手が言うのは難しい。ベテランの域の私たちが発言すべき」と感じ、報道陣の合同インタビューに応じた。
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