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2021年02月02日10:52

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『白い巨塔』の時代が、はるかにましだ。学長選。

山崎豊子作 『白い巨塔』
臺灣でも大学医学部のことを、「白色巨塔」というそうです。それほど、完成度があるドラマです。

物語の前半は、札束が飛び交うようなドロドロした教授選、後半は誤審の訴訟です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E3%81%84%E5%B7%A8%E5%A1%94

a山崎豊子の原作も、b78年の田宮二郎主演のドラマも、c03年の唐沢寿明版のドラマも、権力闘争、金欲、出世欲といった方向に目が向きがちですが、実は、問題となっている価値軸はそれだけではないです。
(abcは、典拠)

1 a葛西支持派は、鵜飼(悪玉)、大河内(善玉)といったボス的な老人に牛耳られる大学の改革を目指している。つまり、善悪というより組織の風通しの良さに、視点を置く。

2 ab金井助教授は、財前の権勢欲や金欲云々を考えず、学者としての能力を普通に評価して、財前を支持した。

3 b谷山医局員は、出世ではなく、自分の納得できる道を選び、里見とともに大学を止めた。ただし、グロリアの新車に乗っている彼はおそらく金持ちの坊ちゃんで、偽証した柳原とは立場が違う。

4 b東教授の弟子で、講師、助教授…はまちがいないと、将来を期待された田代医師は、ネパールで結核撲滅の運動にまい進している。

5 c財前は悪性腫瘍センターが完成した暁に、裁判で対立したはずの里見に相変わらず同期として友情を感じ、力量を認めており、教授として招聘しようと思っていた。

6 bc東は、財前や田代を教え子だと思っていて、人格的なつながりがあると考えていた。

7 abc東大の天下りか自学出身の教授かという、学閥と愛校心の問題。

…と並べてみると、この物語は、単なる権力闘争ではなくいろいろな評価や価値観の軸が乱れていることがわかります。

だからこそ、トップダウンではなく、教授会でトップを決めるべきでしょうね。
さまざまな人の意見を聞いてこそ、思いもしなかった評価や価値観の軸がわかります。

外部の委員会で決まると、
新キャンパス、産学協同の大きなプロジェクト、合同大学院などの特定のトピック、それも行政的なトピックに評価軸が集中します。

また、旭川医大の学長は、安倍と親しかったそうですが、学長選考委員会のメンバーが、保守系ならよほどのことがない限り、再任されるでしょう。

旭川医大のリコールサイトの運営者は、この学長の恩師。酔って執務したなどという恐ろしいことも書いてあります。

学長に権限が集中し、選び方が不透明だということと、独法化は、大学を衰退させます。


■騒動相次ぐ国立大トップ 選考の全権担う会議の功罪
(朝日新聞デジタル - 01月31日 15:38)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6396283

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