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2021年01月31日16:01

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ザ・マスター(The Master)

 ポール・トーマス・アンダーソンが「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007)以来5年ぶりに手がけた監督作。第2次世界大戦直後のアメリカを舞台に、爆発的に信者を増やしていった新興宗教の教祖とその弟子となった男の関係を描き出す。第2次世界大戦が終結し、赴任先からアメリカへ戻ってきた帰還兵のフレディ・クエルは、戦地ではまったアルコール依存症から抜け出せず、社会生活に適応できずにいた。そんなある日、フレディは「ザ・コーズ」という宗教団体の指導者で、信者から「マスター」と呼ばれているランカスター・ドッドに出会う。ドッドは独自のメソッドで人々を悩みから解放し、フレディもドッドのカウンセリングで次第に心の平静を取り戻していく。ドッドは行き場のないフレディをかたわらに置き、2人の絆は深まっていくが……。主演はホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマン。2012年・第69回ベネチア国際映画祭で銀獅子(監督)賞、男優賞を受賞。(映画.comより)







<2018年7月15日鑑賞>

 いや、凄まじい映画でした。ホアキン・フェニックスもフィリップ・シーモア・ホフマンもうますぎる。この役、ホアキンでないと絶対つとまらなかったと思う。すごい役者だよなぁ。一見、新興宗教のカリスマ教祖といろんな傷を抱えすぎた青年との話にみえて、だんだん陥る共依存。恐ろしいですね。カリスマ教祖の後ろで糸を引く若妻。実はこの人が本当の実力者。幹部も親族で固めた彼らが行う洗脳のおぞましいこと。(多分)実は弱いフィリップ・シーモア・ホフマンは、元々共依存に陥りやすいタイプだったのかも。

 ラスト近くの”教祖から逃げたホアキン”が映画館で受け取る電話(映像として現れる)、あれは事実だと思っていたんだけれど、幻想?やっぱり事実?よくわかりません。

 元々、凡人な私は「パンチドランク・ラブ」もほとんど理解できなくて、「マグノリア」も話の筋はわかるんだけど、だから何なのかがよくわからなくて、こういう「才能があって自己世界が独特な人」に果敢にチャレンジしては砕けることを繰り返しているので(独特な才能がある人に実は憧れている)、実はなんにもわかっていないかもしれません。でも、紆余曲折な人生、こういう感じのショック療法もいいかもです。もちろん、シーモア・ホフマンにみたいに”いい人”であることが大前提ですけど。

 あ、そうそう。二人には恋愛感情があったのではないか、という見方もあるようです。私にはわかりませんでした。でも宗教の持つ「密さ」って、ある意味魅力的だと思うこともあります、時々。寂しい時には優しくしてくれるだろうし。あながち悪いことばかりでは、ないんだろうな。
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