母の奇跡

4月からの保育園入園が内定。お金がどんどん出ていく。
親の不安をよそに赤ちゃんは恐ろしい速度で育っている。

・トランス・ワールド


わずかな出演者たちと森林と小屋。びっくりするほど低予算なのがわかるが、寒々しい色味と野外でも息が詰まりそうな閉塞感のある空間、微妙にギスギスしそうでしない緊張感と、雰囲気作りが上手い。
1時間かけて積み上げられた違和感、散りばめられた伏線、深まるだけ深まった謎が(薄々バレてはいたが)一気に解ける快感と、なお読めない結末は、スロースターターながらギアが上がっていくごとに面白味を増していく。
スコット・イーストウッドはじめ役者陣の優れた演技と端々に散りばめられたヒントでミステリーとしても思考しがいのある程良い秀作。


・新撰組オブ・ザ・デッド


時代劇＋ゾンビという設定は新鮮ではあるが、江戸村丸出しの舞台、寒い演出、誤魔化しグロ、棒読み芝居、投げやりなナレーション、どこをとってもC級以外の何物でもない。
何とか笑わせようと頑張っている日村とチャドゾンビ、水樹たまのかわいらしさと主題歌くらいが見どころ。