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2021年01月23日14:59

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ストックホルム・ケース(Stockholm)

 誘拐・監禁事件の被害者が犯人と長い時間をともにすることで、犯人に対し連帯感や好意的な感情を抱いてしまう状態を示す心理学用語「ストックホルム症候群」の語源になった事件を題材に、イーサン・ホーク主演で描くクライムドラマ。何をやっても上手くいかない悪党のラースは、自由の国アメリカに逃れるためストックホルムの銀行に強盗に入る。ビアンカという女性を含む3人を人質に取り、刑務所に収監されていた仲間のグンナーを釈放させることに成功したラースは、続けて人質と交換に金と逃走車を要求。しかし、警察が彼らを銀行の中に封じ込める作戦に出たことで事態は長期化。次第に犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始めていく。映画の題材となったのは、1973年にスウェーデンのストックホルムで起こったノルマルム広場強盗事件。 監督は、イーサン・ホークが伝説のトランペット奏者チェット・ベイカーを演じた「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー。犯罪仲間のグンナー役に「キングスマン」シリーズのマーク・ストロング、人質となるビアンカに「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパス。(映画.comより)





<2021年1月17日鑑賞>

 言葉としてはよく聞くものであっても、実際の事件のことは詳しく知りませんでした。1973年、もっとも微妙な年代ですね。映画を見る限りでは、かなりの田舎で、銀行強盗そのものが初体験のような村(町?)で、警察もビビってるし、犯人もそれを包囲する警察もゆるゆるな感じでした。犯人も本当にお金が欲しくてギラついているわけではなく、ちょっと幼稚な男(イーサン・ホーク)が「アニキ」であるマーク・ストロングを得たかった、それだけのこと。アニキは今刑務所。その開放を求めて、田舎の銀行へ。要求を聞かれてついでのように「100万」と言い、「逃走用の車も用意しろ。そうだ、スティーブ・マックインが映画で乗ってた車がいい」と思い付きで行動。急に解放されたマークもちょっと驚きますが、イーサンと行動を共にするしかありません。この二人、いいコンビなのですが、時々考えていることがずれていて、イーサンがアニキに心酔しすぎていることが提示されます。後半に彼が放つ「一人で逃げても生きてる意味がない。一緒に行こう」というセリフがそれを象徴していますね。

 そんな男ですから、人質を傷つけるつもりは毛頭ありません。子供のようなpureな男が、幼稚とは言え面白いことを言って笑わせてもくれる。警察を相手に、なるべくみんなが傷つかずに逃げおおせることを考えてくれてる。しかもちょっと優し気な愛嬌のある顔立ち。言っても言っても自分のことなどイチミリも理解してくれない夫(しかも自分は優しく良き夫だと思っている)なんかより、つい彼が魅力のある人に見えるのは必然と言えます。もちろん、長く付き合うには不向きな男でしょうが。そんなこんなで「ストックホルム症候群」が起きるわけです。

 しかし、素人目で思うだけなので間違っているかもしれませんが、そんなこと、この事件より前にも起きていただろうと思うのです。ただここが田舎で目立ってしまったためにそういう命名になってしまっただけじゃないでしょうか。あと、映画は時間が制限されているので、やはり女性が犯人に感情移入するまでが短い。少し無理があるように見えました。あと、いっぱしの男であるはずのイーサンの、アニキに対する執着がやっぱり理解しづらい。「俺がグレたのは両親のせいではない。俺の自業自得だ」ときちんと言えるほど賢いのに(関係ないか・・・)。個人的にはインド映画「アリャ2」を連想しました。でもかの映画では、主人公アリャは孤児院で一緒に育ったアジャイに執着してたから、それはそれで先にもらわれていったアジャイに対する感情は特別だったのだろうな、と思ったけど。まぁ今回の映画でも、二人に過去何があったかは詳しく描かれないのですけどね。

 私はノオミ・ラパスのファンなので(「ミレニアム」大好き)、楽しめました。あの大きなメガネは「何?」と思いましたけど。私もイーサン・ホークとマーク・ストロングなら、こんな目に遭ってみたいかも(笑)。
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