2020年は映画館で108作の映画を観ました。
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その中から「企画上映」や「特別上映」を除いた89作から「邦画」「洋画」「アジア映画」の「この10作」を選びました。
最期に「総合」としてこの30作の中から「2020の映画この10作」を選びました。
「ランキング」ではなく、「良かった映画10作」です。
「好みな映画」と「気になる映画」しか観ていないので、「観た時点で全作がベスト候補」なので、今回も迷いに迷いました。
(表記は全て観賞順です。ランキングではありません)
(リンクが張られていない作品は感想を未だUPしていません。随時更新しますのでお待ち下さい)
2020年の邦画この10作
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2020年の洋画この10作
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2020年のアジア映画この10作
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2020年の映画この10作
2020年のアニメ映画
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2020年のワースト映画
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先ずは次点作。
『アイリッシュマン』
マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの作品。本来なら劇場公開作品として撮られるべき作品なのに、制作会社が「長過ぎる」と拒否した為、ネットフリックスで制作された作品。
実在のアイルランド系アメリカ人のトラック運転手が、運転手組合の暗部に関わった事でマフィア化していく話。
確かに長いんだけど、長さを感じさせない作品。
『彼らは生きていた』
ドキュメンタリー作品。2020年は洋画のドキュメンタリー映画が特に豊作でしたが、この作品は一つも二つも群を抜いています。
100年前、一世紀前の第一次世界大戦の記録映像をフルカラー化した作品で、当時の戦場がリアルに映ってます。
『ドロステのはてで僕ら』
「邦画はつまらないから見ない」「邦画を見ないって云い切る俺様こそ映画通」とか云う「邦画ドヤリ」がいつまで経っても居なくならないけど、それって「ただ邦画を観てないだけ」。
「ミニシアター系作品にこそ邦画の面白さが詰まっている」を代表する作品。
企画自体が劇団ヨーロッパ企画なので面白いに決まってるんだけど、「面白いに決まってる」とハードルを上げても更に上回る面白さの作品。
『ビューティフルドリーマー』
大学の映画研究会が「撮影すると必ずトラブルが起こる脚本」で映画を撮る話で、この「いわくつきの脚本」が『夢見る人』で「ビューティフルドリーマー」。
そうです『劇場版うる星やつら2ビューティフルドリーマー』を学生映画ならではのチープさで実写化してるのです。
これだけでも十分に観る価値あります。
『ブリング・ミー・ホーム尋ね人』
本当は「次点」じゃなくて、「この10作」に入れたいんだけど、他が良過ぎた。ごめんなさい。
ホントに2020年のアジア映画は豊作でした。
「児童労働」「労働力としての児童販売」「販売目的の児童誘拐」の悲惨極まる話なんだけど、最後は『親切なクムジャさん』です。
以上の5作が次点。
趣味全開過ぎる作品と、泣く泣く落とした作品です。
それでは「2020年の映画この10作」
(表記は全て観賞順です。ランキングではありません)
『象は静かに座っている』
必要性を疑うシーンと、長く感じるシーンで出来た映画。
そのせいで4時間近い(234分)長編。
だけど、一つとして無駄なシーンも無駄な長さも無い作品。
間違いなく中国映画の新世代なんだけど、「デビュー作にして遺作」なのが残念でなりません。
『ラストレター』
岩井俊二監督が初めて故郷、仙台を舞台に映画を撮ってくれました。
なので、そこかしこに見覚えのある風景が映っていました。
見慣れた風景も、「岩井作品」になると素晴らしく綺麗に見えます。
話も岩井監督らしかったです。
『ロマンスドール』
高橋一生さんと蒼井優さんの共演作。
ラブドールの話なので、エロイのかな? と思ったのですが、純粋な話でした。
『ジョジョ・ラビット』
第二次世界大戦時のドイツが舞台で、ナチス党の青年組織ヒトラーユーゲントの少年部門に所属する少年の話。
未だ子供なので純粋にナチスとヒトラーを信奉する姿が健気でした。
隠れているユダヤ人の少女も出てきて、ベルリン陥落時のナチスの話ですから悲惨極まるのですが、少年の純粋な思いの作品でした。
妄想ヒトラーがぶっ飛んでて、「誰だこいつ?」て思ったら、監督本人でした。
『Fukushima50』
東日本大震災の被災地の端くれに住む者として涙が止まりませんでした。
2011年3月のあの日。あの場に留まってくれた人達が居たからこそ今の日本がある。
感謝で涙が止まりませんでした。
『CURED/キュアード』
ゾンビ映画なのですが、「ゾンビ化を治せる」作品。
そのせいかゾンビ映画のお約束「ゾンビより醜く恐ろしいのは人間の欲」が一層際立っていました。
何処の国でも「権力が欲しくて政治家になる奴」はろくな奴じゃない。
『人間の時間』
韓国映画の特徴である「欲に注意」と「容赦のない暴力描写」の第一人者のキム・ギドク監督の作品。
異常事態が起きる前から殺人と強姦が起こる韓国映画らしい、ギム・ギドク監督らしい作品。
「祖国を追われ、異国にて疫病で没す」と古代の詩人のように人生を閉じたキム・ギドク監督の遺作です。
『ナイチンゲール』
イギリスの植民地だった頃のオーストラリアを描いた作品。
イギリス軍の士官が移民を「流刑者」と見下し、先住民を虐殺しかしない。
イギリス人がやってるのは殺しと強姦だけで、延々と繰り返される重く暗い作品。
その中での移民の女性と先住民、アボリジニの男性の話。
『薬の神じゃない』
高額な薬を変えない人達の為にジェネリック薬を密輸した個人商の実話の映画化。
当局に手を回してジェネリックを認めさせない製薬会社と、偽薬を売ってる詐欺師との三つ巴で、儲かったり、密輸を止めたり、再開したりする話。
コミカルさとシリアスさのバランスが良く、感動的な話でもあり、製薬会社や詐欺師の強欲さ狡猾さも描かれていて奥深い作品。
『ザ・ハント』
セレブ、富裕層が庶民を的にして「人間狩り」をする話。
フェイクニュースでしかないメディアは、作中で的、ターゲットにされ殺される庶民が共和党支持者として描かれているから「トランプ大統領が自らの支持者が殺される映画だから不快感を表明した」と毎度おなじみのフェイクニュースを垂れ流しにしたけれど、これは純粋に「人間狩りなんかしちゃ駄目」と云う至極真っ当な話をフェイクニュースでしかないメディアがいつもやっている「捏造」をしただけの話なんだけど、作品の方はフェイクニュースでしかないメディアなんかよりよっぽど大人で、「富裕層=民主党」対「庶民=共和党」としてだけでなく、「真偽不明なネットの情報を鵜呑みにしちゃ駄目だよ」「ましてや拡散なんか論外だよ」とのメッセージと、「そんなに云うならやってやる」「金さえあれば何でも出来るんだぞ」を描いた作品。
個人的には主人公の女性が「水辺で何かやってる」冒頭のシーンで「この女は只者ではない」を描いていたのが良かったです。
以上の10作が「2020年の映画この10作」です。
本当に豊作で、次点も含めて泣く泣く作品を落として10作選びました。
選ばなかった作品もどれもが観るに値する作品なので、「この10作」は選びに選んだ作品です。
2021年も良い映画を沢山観れますように。
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