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2021年01月20日20:58

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2020年のアジア映画この10作

 2020年は映画館で18作のアジア映画を観ました。https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974202389&owner_id=23096056
 その中から「企画上映」や「特別上映」を除いた17作から「2020年のアジア映画この10作」を選びました。
「ランキング」ではなく、「良かった映画10作」です。
 「好みな映画」と「気になる映画」しか観ていないので、「観た時点で全作がベスト候補」なので、今回も迷いに迷いました。

(表記は全て観賞順です。ランキングではありません)
(リンクが張られていない作品は感想を未だUPしていません。随時更新しますのでお待ち下さい)

2020年の邦画この10作
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978120575&owner_id=23096056
2020年の洋画この10作
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978160748&owner_id=23096056
2020年のアジア映画この10作
2020年の映画この10作
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978178299&owner_id=23096056
2020年のアニメ映画
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978184796&owner_id=23096056
2020年のワースト映画
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978184827&owner_id=23096056

 先ずは次点作。
『プロジェクト・グーテンベルク』
 久しぶりにチョウ・ユンファ兄貴の二丁拳銃を見ました(拳銃じゃなかったけど)。話も謎めいていて面白かったです。

『暗数殺人』
 この作品での「暗数」とは「捜査当局が把握していない殺人」の事で、連続殺人犯と警察官との攻防を描いた作品。
 殺人犯側は利口には見えないし、犯行自体も場当たり的な犯行に思えるのに、悪知恵は働くようで、見応えのある作品でした。
 元になった事件があるようなのですが、そうなると「実際の殺人事件を元にした韓国映画」が多いように感じますが、それだけ未解決事件が多いのでしょうか?

 以上の2作が次点。
 それでは2020年のアジア映画この10作を。
(表記は全て観賞順です。ランキングではありません)

『象は静かに座っている』
 4時間近い長編作。一つ一つのシーンが長くて、静かに進むこともあって最初のうちは「このシーン長いな」「そもそもこのシーン必要なの?」と思うのですが、長さと静かさそのものがこの作品を現していて、どのシーンも必要なシーンで、長さも必要な長さなんだと実感する作品です。
 「デビュー作で遺作」なのが本当に残念な監督です。

『パラサイト/半地下の家族』
 ポン・ジュノ監督作品。
 世間一般では「経済格差を現した社会派作品」とされていますが、実際そうですがそこはポン・ジュノ監督。終盤からはギャグめいた展開でちゃんと娯楽作品だと云う事を忘れていない。
 邦題の副題が凄く良い作品。

『毒戦BELIEVER』
 ジョニー・トウ監督の『ドラッグ・ウォー毒戦』のリメイク作なのですが、オリジナルに負けてません。
 オリジナルの方は「中国映画ならではの荒さと雑さ」だったのが、少し洗練されていたのが韓国映画っぽさかなと。中盤からは展開が変わるのですが、オリジナル同様に聾唖の兄弟が良かったし、ラストがまた良かったです。

『人間の時間』
 キム・ギトク監督作。遺作です。
 韓国映画の特徴の一つに「欲に忠実」がありますが、それを代表するキム・ギトク監督に相応しい作品。ヒロイン役の藤井美菜さんが悲劇に次ぐ悲劇を耐えに耐えてました。
 「祖国を追われ、異国にて疫病にて没する」なんてまるで古代の詩人の様ですが、キム・ギトク監督らしいですね

『悪の偶像』
 轢き逃げをした政治家と、被害者の父の話。の筈なのですが、とんでもない話でした。
 「悪は誰か」「偶像は何か」怖かったです。

『チィ・ファの手紙』
 岩井俊二監督が中国でも『ラストレター』を撮ってました。
 舞台は中国だし、出演陣も中国のキャストなのですが、カメラアングルやカメラワークが「岩井作品」なので、邦画と思ってしまうほどでした。

『ブリング・ミー・ホーム尋ね人』
 久しぶりのイ・ヨンエ主演作。
 「行方不明の息子を探す母」の話なのですが、そこの「児童労働」「労働力としての児童販売」「販売目的の児童誘拐」が絡んできて、悲惨極まる話です。
 警察の腐敗もおぞましく、韓国映画の特徴の「欲に忠実」「権力者の横暴」「権力者に付き従うチンピラ」「容赦の無い暴力」が前面に出てきていました。
 なので終盤の『親切なクムジャさん』な展開にすっきりしました。

『薬の神じゃない』
 中国で実際にあった「ジェネリック薬品密輸事件」をベースにした話。
 当局に手を回してジェネリックを禁止してる悪どい製薬会社と、偽薬売ってぼろ儲けしてる詐欺師の狭間で「患者の為に」薬を輸入してる個人商の話で、儲けが出ると羽振りが良くなって、そのせいで当局や詐欺師に睨まれて…な展開で、よくある話かと思うんだけど、人情味や人の優しさの作品でした。

『鵞鳥湖の夜』
 中国のフィルム・ノワール、犯罪映画。
 この手の中国映画は「乾いた」感じがする。雪のシーンや雨のシーンでも「乾いた」感じがする。
 実際この作品も、湖畔の再開発地区が舞台で雨のシーンがあるのに乾いてました。

『ザ・クロッシング〜香港と大陸をまたぐ少女〜』
 香港と中国本土を行き来する女子高生が、iPhoneの密輸団と関わる話。
 若さと恋愛と友情がクロスする話なんだけど、そこに「国と国」もかけてあって、今の香港じゃないと撮れない映画です。

 以上の10作が「2020年のアジア映画この10作」です。
 元々18作(17作)しか観ていませんが、アジア映画も本当に豊作でした。
 
 2021年も良いアジア映画を沢山観れますように。


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