2020年は映画館で46作の洋画を観ました。
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その中から「企画上映」や「特別上映」を除いた44作から「2020年の洋画10作」を選びました。
「ランキング」ではなく、「良かった映画10作」です。
「好みな映画」と「気になる映画」しか観ていないので、「観た時点で全作がベスト候補」なので、今回も迷いに迷いました。
(表記は全て観賞順です。ランキングではありません)
(リンクが張られていない作品は感想を未だUPしていません。随時更新しますのでお待ち下さい)
2020年の邦画この10作
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2020年の洋画この10作
2020年のアジア映画この10作
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2020年の映画この10作
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2020年のアニメ映画
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2020年のワースト映画
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対象の44作から選びに選んで先ずは21作に絞りました。
21作に絞り込むのが大変でした。正に「観た時点で全作がベスト候補」で、本当に大変でした。
この21作から「2020年の洋画10作」を選んだのですが、「一次選考には残ったけれど、惜しくも10作には入らなかった作品」です。
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
20年かけてやっと完成しました。20年前に「何故、映画が撮れなかったのか」のドキュメンタリーを観ていたので感慨深かったです。
『エスケープルーム』
『CUBE』を代表とする、「気がついたら訳も分からず密室に閉じ込められている」「仕掛けがある部屋で仕掛けを解かないと死ぬ」とか云う「よくある映画」なので観る予定は無かったのですが、評価が良かったので観ました。
「よくある映画」なのですが、この手の作品にしては珍しく「イレギュラー」が発生し、イレギュラーの処理が斬新でしたので上げました。
本国アメリカでも評価が高く、続編の制作が決定したそうなので楽しみです。
『デッド・ドント・ダイ』
ゾンビ映画。「コミカルなのかな?」とか思ったら、正統派のゾンビ映画だったので驚きました。
一部トンデモシーンがありましたけど。
『21世紀の資本』
経済についてのドキュメンタリー。とても分かりやすいし、何より「ドキュメンタリー映画なのに説教臭くない」のが良かったです。
「経済」とかって「ドキュメンタリー唯一主義者」がキーてなりやすいテーマなのに、こんなにも観やすくためになるなんて思いもしませんでした。
『デンジャークロース』
ベトナム戦争でのオーストラリア軍の話で、超至近距離での歩兵戦闘で味方の支援砲撃が味方の周囲にも着弾するぐらいの接近戦を描いています。
ベトナム戦争にはアメリカ軍以外にも参戦していましたが、他の参戦国があまり知られていないのと、共産主義側が(今も昔も)嘘しか云わないのが良く分かります。
這いつくばる程度のタコツボでも効果あるんですね。
『ライヴリポート』
人質に仕掛けが仕掛けられて、時間内に助けないと人質が死んでしまう事件の捜査をしてる警察官に動画配信者が同行(つきまとう)する話。
動画配信者なんて何処の国も似たようなもんだなと。しかも、「自称ジャーナリスト」。ジャーナリストを自称する奴は何処の国でも…以下同文。
警察内部、と云うか上司との遺恨は余計にも感じましたが、良い作品でした。
『ブラック・アンド・ブルー』
アメリカの警察の汚職と、警察官の黒人への偏見の作品。
映画批評家や映画評論家はこれを「差別」「人種問題」「社会の分断」とか云うけれど、違うと思う。
警察が腐敗してて、犯罪者に黒人が多いから偏見を持ってるだけだと思う。
『誰がハマーショルドを殺したのか』
ダグ・ハマーショルド第2代国連事務総長の事故死は暗殺ではないか? と云うドキュメンタリー。ローデシア国が存在した時期のアフリカでの事故死なんだから「謀略」に決まってるので、「やっぱり暗殺でした」「でしょうね」となってからの展開が凄かったです。スペクターかショッカーかと思っちゃいました。
『ようこそ映画音響の世界へ』
映画における「音」「音響」の歴史を技術的な観点をメインに描いたドキュメンタリー。音、音響の大事さとこだわりが伝わって来ました。
『プリズン・エスケープ』
アパルトヘイト時代に政治犯として投獄された白人の脱獄を描いた作品。
実話ベースなせいか過剰な演出、冷酷な看守長や嫌味な看守。足を引っ張る無能な仲間や、密告する囚人。たまたま?起こった予期せぬトラブル等の、「脱獄ものあるある」が全く無い淡々とした作品でした。
そこがかえって「映画みたいなことは映画でしか起きないんだよ」と物語っているようでした。
以上10作が一次選考突破作。
続いて惜しくも「この10作」から漏れた次点作。
『ミッドナイトスカイ』
ネットフリックス作品の劇場公開。
本当にネットフリックスっていやらしい。「映画館で上映しないと賞の対象になんないの? じゃあ上映してやるよ」なやっつけ上映ですが、作品としては良かったです(と云うか、このような良質な作品を奪われている映画制作会社と映画配給会社は本気で自己の存在意義を改めて確認しないと拙いのでは?)。
元は小説で、人類が絶滅した地球で北極に残った天文学者が、地球に帰還する宇宙船と何とか連絡を取る話。
主演がジュージ・クルーニーということもあって、渋かったです。あの女の子はやっぱり(ネタバレ厳禁)なのかな?
2020年の劇場観賞100作目でした。
それでは2020年の洋画この10作を。
(表記は全て観賞順です。ランキングではありません)
『アイリッシュマン』
これもネットフリックス作品の劇場上映。
尺が4時間ぐらいあって、配給が嫌ったからネットフリックスでの配信になったみたいなのですが、長さが気にならないぐらいの作品でした。
アイルランド系のトラック運転手が組合の暗部に関わった実話をベースにしてるそうです。
アイルランド系の結束の固さと、労働組合がどうしてマフィアと繋がるの? が良く分かる作品でもありました。
『リチャード・ジュエル』
アトランタ・オリンピックで爆破テロの実行犯とされた警備員の実話の映画化。
女性キャスターが色仕掛けで情報を入手しようとして、FBI捜査官が色仕掛けに乗って情報を漏洩させた話でもあって、女性キャスターは既に死亡しているので遺族が名誉棄損だと訴えているのですが、制作側、イーストウッド監督側は「取材に基づいた事実だ」と主張しています。
健太郎はイーストウッド監督を信じます。
『ジョジョ・ラビット』
第二次世界大戦下のドイツのヒトラーユーゲント(ナチス党青年団)の少年部門の少年と母とユダヤの少女の話。
話自体は非常に過酷で残酷なのですが、少年の健気さが泣けました。
ぶっ飛んでる妄想ヒトラーを監督自身が演じているのは笑いましたけど。
『彼らは生きていた』
第一次世界大戦時の映像をフルカラー化したドキュメンタリー映画。
『1917命をかけた伝令』の為に観たのですが、「本物」を感じました。
『1917命をかけた伝令』
『彼らは生きていた』を事前に観たせいもあって、一次大戦の迫力がリアルに感じました。
ほぼワンカット風の撮影方法だけでも凄いのですが、「戦争物のお約束」が不愉快に感じない演出も良かったです。
『キュアード』
ゾンビ映画なのですが「ゾンビ化を治せる」珍しい映画。
そのせいかゾンビもののお約束「一番醜いのは結局は生きてる人間の欲」がより一層際立っていました。
どんな国でも「権力を欲しがる奴」はろくな奴じゃない。
『ナイチンゲール』
イギリスの植民地時代のオーストラリアを舞台にした、植民者とイギリス軍と先住民の話。
強姦と人殺し、殺戮しかしないイギリスが如何にクズかって話。
反吐しか出ない糞映画で、重くて暗いけど、観る価値のある映画。
『透明人間』
「ダークユニバース」がこけてしまったので、全く別の映画になってしまったんだけど、そのおかげで出来た隠れた名作。
ホラー映画なんだけど、企画が全く変わってしまったせいで「伏線がよく分かる」映画になってました。
『TENET』
クリストファー・ノーラン監督がこだわりにこだわった「時間逆転」映画。
話や映像が時間逆転、逆回転するので全く分からないんだけど、それでも良い作品です。
『ザ・ハント』
ネットフリックス配信作品の劇場公開作品。
「金持ちが庶民を狩る、人間狩り」を描いた作品で、金持ち=民主党、庶民=共和党と云った決まりきったパターンなんだけど、「あんたらが陰謀論を信じるから、そんなに云うならやってやるよ!」な作品でもある。
「ネットの情報を鵜吞みにしちゃ駄目だよ」と云いつつ、「金持ちはその気になれば何でも出来るんだよ」を同時に描いている。
個人的には、主人公の女性が冒頭に見せる「不思議な行動」で「この女只者じゃない」をさり気なく描いているのが良かったです。
以上10作が「2020年の洋画この10作」です。
泣く泣く落とした作品が多くて、本当に洋画は豊作でした。
ここに上げてない作品でも良い作品が沢山あるし、コメントも極力削りました。
2021年も良い洋画を沢山観れますように。
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