皆様、お今晩は。江戸東京博物館にて4月4日迄開催中の特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」に行って参りました。その感想です。
このたび、ベルリン市内のシュプレー川中州にある、ベルリン国立博物館群のエジプト・コレクションの名品を紹介する「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」を開催する運びとなりました。ベルリン国立博物館群は、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館などと並ぶ、ヨーロッパ最大級の規模と質の高さを誇る総合博物館として知られ、なかでも、エジプト部門は、アマルナ時代の優品を筆頭に数千年にわたるエジプト史を網羅する世界有数のエジプト・コレクションを誇ります。本展では、このベルリンのエジプト・コレクションから「天地創造の神話」をテーマに、約130点の名品を展示します。「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」の3章構成で、知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら貴重な出土品とともに解き明かします。日本の創世神話との意外な共通点に驚くことでしょう。長さ4メートルを超える『タレメチュエンバステトの「死者の書」』や装飾が美しい「タイレトカプの人型木棺(外棺)」など100点以上は日本初公開です。
2021年に日独交流160周年を迎えるこの時期、東京都の姉妹友好都市であるベルリンから来日するエジプト・コレクションの至宝を、どうぞご覧ください。
このコロナ禍の中良くぞ貸して下さったなぁと感慨しきりの130点。御本家に行けばこの数百倍ものコレクションがあるのでしょうから、痛くも痒くもないのでしょうが、エジプト国外では大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館と肩を並べる程のエジプトコレクションだけあってかなり状態の良い物を選んで下さったのだなぁと思いました。
もし出展されていたら超目玉となる『ネフェルトイティ(ネフェルティティ)の胸像』こそ出展されていませんが、目玉となる作品を5〜10点、そして常設展示に掛けても良いクラスの作品で埋めていて、本展の監修を近藤二郎先生が務められているので人脈で引っ張っていたのだなぁと思いました。今回目録で感心したのは出土地や大きさ、素材などのデーターも記載されていて実に有難いし、更に太っ腹なのは全作品写真撮影可能だと言う事でして、この展示を契機に古代エジプト文明に興味を持つお子さんが出て下さることを願っております。
https://egypt-ten2021.jp/
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