いくつかの論点が混然としていますので整理します。
「社畜なんてなるか」
その通りですね。お金や手に職があれば社畜にならずに済みます。
でもねぇ、
金や手に職がなくて後悔しているからといって、就職したら彼は「社畜」になりますよ。そんなこと、「いきってた」と「懺悔」したってね。意味がないですよ。
また、宝くじ当たって、社畜にならない生活がおくれたとしたら、どうでしょうか。自分は社畜にならないとしても、誰かが社畜になります。
たとえば、クジ引きで死刑執行人にさせられたとします。とても嫌だったが、代わってくれる人がいた。ノープロブレムでしょうか。
そう。そういう話なのです。社畜がいやなら、社畜をなくするための政治活動や労働運動など社会運動をするべきです。自分が社畜にならなかったからよかった…というのは、あまりにも幼稚で自己中心的です。
結局は、不満を持った庶民層というのは、「自分さえよければいい…」という欲に凝り固まっています。坦々と目の前の仕事をすればいいですが、「自分さえ…」という欲が激しいですから、自己啓発に走ったと。
だからこそ、自己啓発というのは、９９％インチキです。
知人が商社をやめて、英語塾を開きました。遊びに行ったら、生徒にこういうことを言ってました。
「このプリントは、本当の英語の…が書いてある。したがって、オマエ程度の生徒は理解できない。高度過ぎるからだ。勉強とはそういうものだ。」
なるほど。極端ですが、一理あります。
大多数が読みたいこと、フォローしたいことは、内容が幼稚であるかまちがっている、あるいは詐術があることです。
大多数の耳に心地よく響き、大多数の人の平均レベルである中学生程度にも理解できるからです。
対人コミュニケーションなどの自己啓発本、自己啓発サイトは典型です。これは、コミュニケーションのコマをもったとき、大学生たちに一コマの後半を潰して警告しました。自己啓発どころか、公的な場で発せられる言葉には、全て、幼稚、錯誤、詐術が付きまとっていると考えてもいいです。
たとえば、校長先生は、卒業式の祝辞で「皆さんには、無限の可能性があります。」と言います。ウソです。正確には、「中学になっても、幼稚な問題も解けず最低の根性もないヤツは、（例外があるかもしれないが）おおむね、その後の見込みがない」でしょう。
校長の、自分の人気取りのための政治的なウソです。
この人は、そういうことも中学生や高校生のころに学んでいなかったのでしょうか。
フォロワーが増えたということも、どうでしょうか。。手放しで喜べることか。
そういう、外形的なもので自分を測らない方が、幸せになると思います。
子どもは、その典型です。
私も子どもがいます。
同窓生のコミュニティのようにして使っているFacebookでその話題が出ましたが、子育ては山あり谷あり。どういう子どもができるかは、まさに運としか言いようがありません。
「自分の人生を生きているという実感がほしい」
などと甘いことを言っていたら、子どもは育てられません。
障害をもった子が生まれても、子どもが病身でも、「全て、オレが悪いんだ」と思う気持がないと。
その気持ちが徹底すれば、逆に、運よく優秀な子どもが生まれ東大から財務省に入っても、そのことを鼻にかけようとは思えなくなります。
とにかく、誰のせい、何のせい…ということを突き抜けて、生きるべきです。そうしたら、事後的に「生きる実感」も湧くでしょう。
筆者は、こうまとめています。
＞ トニーさんの心の空白を埋めたのは、インフルエンサーの言葉でした。彼ら・彼女らが語る「物語」こそが、自らを虐げる世界への対抗手段であると考えてしまったことは、想像に難くありません。
＞ その判断を「軽率」と切り捨てるのは簡単だと思います。
まさしくその通り！
私は、「軽率」と簡単に切り捨てます。
＞ たとえば私が同じ状況に陥ったとき、何にもすがらずに日々を越えられるのか。そう考えると、決して笑えないのです。
何も、笑うつもりはないです。笑うとしたら、このワンパターンなまとめ方の文章でしょう。凡庸なルポの標本です（爆笑）
しかも、まるで小学校のホームルームみたいな、上から目線です。
このルポの書き手が、ホリエモンなりなんなりの言葉にすがるとしたら、もう終わっているアフォとしか言いようがないです。私は、客観的に彼らがいいことを言っていると思うこともありますが、自分の人生と結びつけようとは、夢の夢にも考えたことがありませんね。
■「もう耐えられない」29歳大卒ニート�獰魏�ツイート後�瓩傍�きたこと「社畜なんてなるか！とイキってた」
(ウィズニュース - 01月19日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=6381485
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