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2021年01月17日22:41

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恐怖の円盤生物シリーズ!死を呼ぶ赤い暗殺者!

子供も10か月。すでにたやすくつかまり立ち、伝い歩きをするように。
大変だ大変だと思っていたが月日が経つのは早い。今も充分大変だけど。

・ザ・ヴォイド 変異世界


中では死者が怪物に変異、外は殺人カルト集団に囲まれた病院。
低予算で手作りと誤魔化し感満載ながら、派手なCGもVFXも無い「パラダイム」的な80年代テイスト溢れる空気と勢いで押し切る強引さは案外悪くない。誰が生き残るのか読めない展開も○。
ストーリーは断片的にしか説明されず、観客も登場人物も同じ情報しか持っていないため、白装束の集団が何だったのか、怪物はどこから来たのか、ヴォイドとは何か不明なまま終わる。断片的に挿入される宇宙の映像や怪物の造形から察するに、コズミックホラーの類なんだろう。
映像は狂気といっていいが、登場人物たちが揃って冷静でドライというか、人が死ぬシーンでは嘆き悲しむも次のシークエンスではケロッとしておりゲームをプレイしているような淡々とした印象、ニコラスケイジ似の主人公とマーク・ウォールバーグを若くしたような息子が印象強い。あと女性陣がみんなかわいい。
妊婦さんはマジで見ないほうがいいです。


・アス


スリラー・ホラーとしての演出・カメラワーク、雰囲気作りは一級品で久々にゾクリ、ハラハラしながら観られた。R15ではあるがそこまで残酷表現は濃くなく、怖いだけでなくユーモアも随所に挟んで来るので見やすい方ではないかと思う。
主演ルピタ・ニョンゴをはじめ俳優陣も素晴らしい演技と顔芸も良かったし、不穏ながらも静かに流れていく序盤30分に貼られた伏線が怒涛のように回収される展開も見事。
突如襲ってきた「わたしたち」から時に逃げ、ときに撃退するというストーリー自体はシンプルなものの、設定は非常に難解で何故襲われるのか、何故「わたしたち」なのか、何故庭バサミなのか、何故赤い服なのか、ウサギは何なのか、最初にビーチで観たあれは、といった数々の謎は説明されずに終わる。なんとなく経済格差問題絡みの寓話なのかな、といった想像は付くだろうし、それも間違っていないのだが、自分も鑑賞後、ネットで多くの考察を見てみてようやくもう一つ、というよりより踏み込んだテーマを理解した。
劇中で何度も表示される、1986年に実際にアメリカで行われたイベント「Hands Across America」の企画と結末、旧約聖書「エレミヤ書11章11節」を読んでおくと、作品に込められたテーマへの理解が深まるだろう。
キャラクターそれぞれの名前に込められた意味や、膨大な量の小ネタも詰まっているので考察のし甲斐のある作品でもあるが、そこまで深く考えなくても充分楽しめる。
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