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2021年01月08日11:12

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【美術】「開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展」

皆様、お今晩は。三菱一号館美術館にて来年の1月17日迄開催中の「開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展」に行って参りました。


開館10周年の最後を飾る本展覧会は、丸の内初のオフィスビルとして三菱一号館が竣工した年、「1894年」を軸に、三菱一号館美術館のコレクションの中核をなす画家である、ルドンとトゥールーズ=ロートレックの時代に焦点を当てます。
1894年はルドンが色彩の作品を初めて発表した年であり、ロートレック、ルドン、ゴーガンが参加した『レスタンプ・オリジナル』の刊行年(1893-95)とも重なります。一方、同時代の日本では、フランスへ留学し、ルドンと同じ師のもとで学んだ山本芳翠が、代表作《浦島》を制作した時代でもありました。日本の洋画家と欧州の美術史の関係にも着目します。
本展は岐阜県美術館との共同企画であり、同館が誇る世界有数のルドン・コレクションから貴重な木炭とパステル画、ゴーガンの多色刷りの木版画を中心とした作品群、山本芳翠をはじめとする明治洋画の旗手たちの作品を出品します。
そして、ワシントン・ナショナル・ギャラリーからロートレックの初期の油彩画を含む国内外あわせて100点を超える作品で構成します。(前後期展示替えあり)


この展覧会、題名だけ見るとルドンとロートレックだけの展覧会に見えますが、入ってみるとそのギャップの大きさに驚かれると思います。残り会期一週間余りとなってしまいましたが、セザンヌやルノワール、ヴァロットン、そして何と山本芳翠先生の異形の作『浦島』がドーンと展示されていて見応え十分でして、一部例外(ワシントン・ナショナル・ギャラリーとフリップス・コレクション(ワシントン・DC)を除いて国内にこれだけのコレクションがあったのか?!と思われる筈であります。殊に、ひろしま美術館から借り受けたセザンヌの『座る農夫』は、アーティゾン美術館蔵の『サント・ヴィクトワール山』と並んで優れたセザンヌの作品でして、日本にもこれだけ優れたセザンヌの作品があったんだと感心致しました。



https://mimt.jp/visions/
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