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2021年01月02日18:32

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ディバイナー 戦禍に光を求めて(The Water Diviner)

 ラッセル・クロウの初監督作品で、第1次世界大戦後、息子を探すために異国の地に降り立つ父親を描いた、実話ベースの物語。1919年、ガリポリの戦いから4年後のトルコ。オーストラリア人の農夫ジョシュア・コナーは、戦争で行方不明となった3人の息子を探すために、異国の地に降り立った。困難を極める捜索の途上で出会った人々の助けを借り、他者をそして自分自身を許すことを知ったコナーは、そこにかすかな希望をつかむ。監督のラッセル・クロウが、主人公ジョシュア・コナーを演じ、「007 慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ、「ターミネーター:新起動 ジェニシス」のジェイ・コートニーらが脇を固める。(映画.comより)





<2018年5月20日鑑賞>

 ラッセル・クロウ初監督作品。あんまり話題にならなかったのかな。その後彼の監督作品って、聞かないですね。日本に入ってきてないだけかもしれませんが。興行収入がどうだったのかは知りませんが、私は素直に感動しました。人気俳優が人気に乗じて撮ったような駄作では、決してない。と個人的には思います。

 さて、不勉強な私は知らなかったのですが、第一次世界大戦中に「ガリポリの戦い」というのがあったのですね。それは主に今のトルコのあたり、当時はオスマン帝国があったのですが、政情不安だったよう。そこに付け入り、侵入しようとした連合国軍とオスマン帝国との激しい戦いを指すのだそうです。(イギリスから)独立間もないオーストラリアは連合国軍に派兵。初の海外遠征として、たくさんの若者が参戦したようです。しかし、国が不安定だとナメてた連合国軍に対しオスマン帝国側は激しく抵抗。双方かなりの犠牲者を出したようです。

 この映画でも、ラッセル・クロウの3人の息子は誰も帰ってきませんでした。戦いから4年後、絶望した妻は入水自殺、キリスト教徒ゆえお葬式も上げてもらえず、たった一人になったラッセルは一縷の望みをかけて息子たちを探しに出かけます。戦争で家族を失った遺族たち、あるいは果敢に戦ってたまたま無事だった戦士たち、みな思いは同じです。敵も味方もありません。真剣なまなざしで息子たちを探す父親に、現地で虐げられている女性(オルガ・キュリレンコ)やトルコの少佐など、みな協力してくれます。

 このへんはラッセルのこだわりだったのかな、と思うのですが、双方を平等に描き、どちらが悪だとか正義だとか、そういう描き方はまったくされていません。もちろん、女だというだけで、女性を虐げる男性は不快でしたが、文化的なものは仕方がありません。

 日本にも「かあさんの木」という児童文学がありますね。子供ながらに涙が止まらなかったのを覚えています。なにが悲しくて戦争なのか。誰が戦争に出すためなんかに息子を育てているか。なんのエゴで戦争が起きるのか。悲しくて悲しくて仕方がありません。ムヒカ大統領のおっしゃる通り、あるもので満足して生き、みな仲良くすればいいのです。それだけのことなのに。
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