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2020年12月30日22:25

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今日が仕事納めでした。

いつも、
「今の若者の国語力はどうだい?」などと聞かれます。

テストや授業への不信感 → テクニックで切り抜けようと思う → 本文を断片化して読む(しかし の後に強調の波線を書く、遠く離れたところと線で結ぶなど。

という傾向は今年も進行しています。

かつて、無窮会の大会でこう発表しました。

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古文の例)
【 】を解釈せよ
かくのみ思ひくんじたるを、心も慰めむと、心苦しがりて、母、物語など求めて見せたまふに、げにおのづから慰みゆく。紫のゆかりを見て、続きの見まほしくおぼゆれど、人語らひなどもえせず。たれもいまだ都慣れぬほどにて、え見つけず。いみじく心もとなく、ゆかしくおぼゆるままに、「この源氏の物語、一の巻よりして、皆見せたまへ。」と、心の内に祈る。親の太秦にこもりたまへるにも、異事なく、このことを申して、出でむままにこの物語見果てむと思へど、見えず。いと口惜しく思ひ嘆かるるに、【 をばなる人の田舎より上りたる所に渡りいたれば、「いとうつくしう生ひなりにけり。」など、あはれがり、めづらしがりて、】 帰るに、「何をか奉らむ。まめまめしき物はまさなかりけむ。ゆかしくしたまふなる物を奉らむ。」とて、源氏の五十余巻(よまき)、櫃に入りながら、在中将・とほぎみ・せり河(かは)・しらら・あさうづなどいふ物語ども、ひと袋取り入れて、得て帰る心地のうれしさぞいみじきや。
            (本文は、市販の問題集)

生徒の解答例(河合塾全統マーク模試で、偏差値65の浪人生。検定済み教科書に取られている、この有名な『更級日記』の一節が初見であった生徒。国公立文系志望)
「叔母である人が田舎から上京したその京の都に行ってみると、「桜の木が、かわいらしく生えたこと」と、しみじみした情趣を感じ、(生えた桜を)素晴らしいと思い、」

正解は述べるまでもありません。

背景にある、今までの指導者の間違った教え方。
「「あはれなり」などの多義的な言葉は、主要な意味を覚えよ」(「趣深い」「悲しい」「素晴らしい」「尊い」などの、手持ちの記憶を呼び出して解釈した)
「「古文は省略が多い」という指導を安易にした。」(桜の木が省略されていると生徒は考えた)

要するに、文脈から一部を取り出すという流れをぶつ切りにした読み方です。現代文の論旨要約や古文の全訳を課すと、人気がなくなることを心配する指導者や、そもそも文脈の読み方を教える力がない指導者の責任です。
また、最近は、予備校のインチキ講師に習った人が教員になり、じぶんが習ったインチキな手口を生徒に教えるという例を良く見聞きします。

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まあ、このようなことをどう解決するかですね。

しかし、今年は苦しい年でしたが、大きなヒントを大学生たちから貰った年でした。
そのことを踏まえて、大みそかに一年の回顧をしたいと思います。
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