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2020年12月23日19:24

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劇中

 メディアワークス文庫週間の合間に、本日は集英社文庫。

「いちご同盟」で三田誠広氏の1990年の著作。

この本は、漫画「四月は君の嘘」で登場して、

昔読んだのをおぼろげながら覚えていたので、

読み直さねばと思っていた一冊。

「四月は君の嘘」の主人公が重ねた劇中本の中の情景は、

ラヴェル作曲の「亡き王女のためのパヴァーヌ」

がポイントになっていて、年代からすると、

佐藤史生女史の「死せる王女のための孔雀舞」

の影響もあるのかなと思ったりします。

そして「いちご同盟」の劇中に出てくる本は「二十歳のエチュード」。

案外意外に思いました、同じように挫折で悩んで自殺するまでの話は

著者が女性の「二十歳の原点」辺りの方が向いているかなと。

 「いちご同盟」の出版された時期は、

もう学生運動自体覚えている人も随分減っていて、

こう言った本から伝えられるものが殆どでした。

私も「二十歳のエチュード」や「二十歳の原点」

は中学生の時に読みましたが、

多感な時期には危うい感じのする本でした。

まあ、虚弱だった小学生の時期に

もっと危うい本を読んでいたので耐性はありましたが。

 改めて、ストーリーに道筋を付け直す劇中本を追いかけるのも

読書の一つの楽しみだなっと思う訳です。

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