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2020年12月03日12:50

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ラヴ・ビーチ

ELPの「ラヴ・ビーチ」を購入。
70年代ELPのラスト和ルバムで、非常に評判の芳しくないアルバム。
なので、ずっと敬遠してきたのだけれど、でもまあ、やっぱりELPファンとしては、聴いてないアルバムが1枚だけ残っているというのも、ちょっとばつが悪いというか、ちゃんと聴いておいた方がいいな、と思って、ついに購入。

アルバムの前半は、AOR風ポップ・ロックといった感じの曲が並んでいて、プログレ感はほぼゼロ、というか、もはやELPである必然性すら感じられない。
これは確かに悪評高いのも頷ける内容。
これらの曲は皆グレッグ・レイクの作品で、ELPというよりはグレッグ・レイクのソロといった方がしっくりくる感じだ。
そう思って聴けば、これはこれで悪くないとも思った。

後半はキース・エマーソン作の組曲「将校と紳士の回顧録」。
実はこの曲、高校時代にカセットにエアチェックしてよく聴いていた曲で、まあELP初体験といっていい曲だったりする。
当時は何も知らないから、これがELPか、と素直に聴いていた。
ちなみにこの曲をエアチェックしたのは、NHK−FMの「軽音楽をあなたに」のFLP特集だったのだが、1番最初にこの曲をかけるというのは、ちょっとおかしくないか、と今になって思う。
同じ20分くらいの曲なら、「タルカス」をかける方が、納得がいく。
まあ、スタッフが好きだったということなのかな。

――で、この「将校と紳士の回顧録」は。そうした思い入れ部分を差し引いも、ELPならではの魅力が味わえる名曲になっていると思う。
「WORKS」以降の試行錯誤が1つ実を結んだ、といってもいいような感じもする。
ミニマムでアコースティック・タッチのELPの新境地、というのは少し大げさかもしれないが。
でも、結果的には、最後のあがきみたいなものだったのか。

――とまあ、いろいろ書いてきたが、結局はけっこう好きです、「ラヴ・ビーチ」。
グレッグ・レイクの声が健在というだけで、90年代の復活作「ブラック・ムーン」よりいいと思う。
まあ、多少の失敗作でも愛せてしまうのが、真のファンではないか、ということで。

では、タイトル曲の「ラヴ・ビーチ」と「将校と紳士の回顧録」を紹介。




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