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2020年11月28日00:19

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BBAライヴ・イン・ジャパン

久々に津野米咲とは関係ない内容でいきます。

ここのところよく聴いていたのが、ベック・ボガート&アピスの「ライヴ・イン・ジャパン」。
いうまでもなくベック・ボガート&アピス(BBA)は、ジェフ・ベック、ティム・ボガート、カーマイン・アピスによって結成されたトリオバンド。
これはタイトル通り1973年の来日公演を収録したライブ盤。

スタジオ盤はすでにもっていて、それはそれで愛聴盤だったのだが、正直BBAのことはさほど好きではなかった。
―というのも、ジェフ・ベックのキャリアにおいてはやっぱりジェフ・ベック・グループ、特に第2期が1番好きで、それと比べると、BBAは楽曲面でも演奏面でも物足りない感じがあった。
だから、このライブ盤もずっと買わないでいた。
しかし、今、そのことをすごく猛省している。
いやあ、最高のライブ盤だな、と。

ほぼベース、ギター、ドラムのみの、スカスカといえばスカスカな演奏ながら、その音楽的豊潤度は、ロックの極みを感じるといっていいくらい。
バンドのポテンシャルは、ツェッペリンを凌ぐかもしれない。
アメリカンロックとブリティッシュロック双方のおいしいところをギュッと凝縮したような最高の旨味が堪能できる。
まさに史上最強のロックトリオ、なんじゃないか。

――でまあ、そうしたバンドとしての凄さもさることながら、やっぱり何といってもジェフ・ベックのギターが最高。
そう、ある意味このアルバム最大の収穫は、ジェフ・ベックのギタープレイが存分に味わえることかも。
ジェフ・ベック・グループやソロでは、キーボードなどの存在があるため、純然とギターだけが際立つ演奏というのは、実はそんなに多くない。
でも、ここではトリオ演奏だから、いきおいギターがすごく際立つ。
だから、最高の純度で、ジェフ・ベックのギターが堪能できるのだ。
繊細かつダイナミック、それでいて多彩なギタープレイは、もうたまりません。
余分なことは一切しないストイックな感じも、カッコいい。
あまりいいたくはないけど、ジミー・ペイジとは一味違うな、と(笑)

ちなみにこれがジェフ・ベックの初来日だったそうな。
だからってわけじゃないけど、ライブの最後に聞こえた「サンキュー」の一言が、何かグッとくる。

ともかく久々にロックって最高だな、心からそう思えたアルバムだった。

では、アルバムからの音源で「リヴィング・アローン」を。
アルバムのフル音源もあったので、一応そちらも貼っておきます。



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