mixiユーザー(id:7410632)

2020年11月12日16:26

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10月の。

10月に観たのは『チェ 28歳の革命』。

●『チェ 28歳の革命』
アルゼンチンの青年医師ゲバラとキューバの革命家カストロの出会いから、キューバ革命運動に身を投じ、自らも革命家として成長しつつ、バティスタ独裁政権を打ち倒すまでの歩みを、後年インタビューに答える彼の視点から振り返る。そんな映画。
元々の映画が4時間以上あるのでそれを2本に分けた、その前半。そして大昔に観た『モーターサイクル・ダイアリーズ』が若きゲバラの放浪旅行を描いて居たから、この映画が描くのはその先だね。革命後のニューヨークでのインタビュー、そして国連本部でのやり取りを現在の主軸に、視点は過去へと跳躍して。モノクロの現在ニューヨーク、カラーの過去キューバと云う処理もまぁよくあるけど効果的で。
1956年、メキシコから小舟でキューバに密航。82人の同志が12人になって仕舞う革命戦争を、劇的にショーアップするコトなく、硬派なニウス映像か記録映画のように静かに淡々と力強く描いてゆく。埃と血にまみれた息苦しい革命戦争。地味な行軍や散発的な戦闘、脱走兵の捜索など、描くのは革命軍の日常、その肌触り。其処には勝利の歓喜はなく、理想とそれに向かう淡々とした任務があるのみ。それだけに他の反政府運動との連合の果てにカストロが総司令官になった喜びのシィン何かが印象に残る。
「勝敗を分けるのは戦力ではなく、1人の無名戦士によって増幅される隊の底力。兵士が闘いの意味を理解していること、彼らのような兵士こそが戦闘を有利に導き勝利する」これなんかは兵力に劣る側の精神論だよね。自らの行為の意味を理解して居る者の強さ、なんかは普通に日常でも通じる話だけどね。
大事なのは去ったモノではなく、残ったものとコレから入るもの。新兵志願者に革命の心意気と今後の苦難を解き、入隊を拒否し帰らせたり、覚悟の足りないモノには銃を置いて去るコトを勧めたりするシィンが繰り返される。それは前述の『闘いの意味を理解する兵士のみを残す』て云う、革命部隊の濃度を高め、純化してゆく過程にも映る。カストロやゲバラにその意図が明確にあったかどうかは別にして。
仲間に火を借りて「アレ?今借りたライター自分のポッケにないないしてなかった?」て思ったらラスト近くでちゃんと伏線回収してた。アレは何か、いい空気だったな。そしてサンタ・クララを陥落させハバナへ侵攻、夢は広く中南米の抑圧された人々の解放へと向かうそんなトコで映画は続編へと。敵の狙撃兵の車を盗んだ仲間に「返して来い」と言い張る場面に彼の人柄と、そして革命への強い意志を感じ。

●●●
そんなんで。
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