今回もハロプロ関係で、つばきファクトリーの「笑って」を紹介。
ひょっとしたら以前にも日記で紹介したかもしれないけれど、まあいい曲は何度聴いてもいい曲、ということで。
タイトルは「笑って」だけれど、「笑って」と繰り返し歌われた後で、笑い疲れたらなぜか泣き出しそうだ」と歌われる。
つまり、笑っていればそれだけでOK、みたいな単純な歌ではない。
笑いの裏に潜むくすぶった感情が掬い取られている。
他にも「君はいい子といわれる度、嬉しくってさびしかった」という歌詞があったりして、こういう単純にはわりきれない感情の揺らぎを描いた曲が、赤い公園も含めて津野米咲の作品にはけっこう多い。
実際、人間の感情は複雑なものであるわけで、だからそういう描写は、歌にリアルな深みをもたらす。
それをこれ見よがしにやるのではなく、さりげなくやるのが、津野米咲のセンスの良さではないかと思う。
「産声をもう一度」というフレーズも、かなり斬新な気がする。
そして思春期の少女が歌うからこそリアリティはさらに増すともいえる。
その結果、上質なアイドル・ソングとなるわけである。
津野米咲、畏るべし。
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