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2020年11月02日14:09

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ゴードン・ハスケル逝く



昨日、渋谷陽一のラジオで、ゴードン・ハスケルが亡くなったことを知った。
享年74歳。
死因は明らかにされていないようだ。

キング・クリムゾンの2代目ヴォーカリスト兼ベージズト。
ハスケルが1番深く関わったアルバム「リザード」は、メンバーが流動的だった過渡期の作品として、他のアルバムと比べると評価が低い傾向があるように思われるが、内容は文句なしに素晴らしく、間違いなく名盤である。
ハスケルのヴォーカルは、レイク、バレル、ウェットンには及ばないにせよ、独特の味わい深い魅力があって、、「リザード」の世界にしっかりハマっている。

しかし、90ン年代に発表された4枚組ボックスのベスト「紅伝説」において、ハスケルが参加した曲は、歌もベースも差し替えされるという冷遇を受けている。
ロバ^ト・フリップもあこぎなことするなあ、そんなにハスケルを恨んでいるのか、と当時は少し呆れた。

尤も、ハスケルの方でもクリムゾンには苦い記憶しかないようで、声を変に加工された、ベースは一音一音指示されて、自分のプレイをさせてもらえなかった、とあるインタビューで辛辣に語っていた。
だから、こうして「元キング・クリムゾン」として語られることは、ハスケルとしてはきっと不本意に違いない。

クリムゾン脱退後、ソロとしてキャリアを積んだが、成功には恵まれず、結構苦しい活動を強いられたようだ。
それでも、今世紀に入ってヒット曲を出し、晩年はそれなりに充実していたのではなかろうか。
本当に良かったなと思う。
それにしても、これで60〜70年代のクリムゾンの黄金期を支えたヴォーカリスト兼ベーシストは、全員他界したことになる。
何というか深い感慨を禁じ得ない。
自分の中で何かが確実に終わったといいう気がする。
自分の人生も終わりに近づいている、という感慨もある。

では、「リザード」から紹介――といきたかったのだけど、何と音源が見当たらない。なので、「ポセイドンのめざめ」から「ケイデンスとカスケイド」を。ハスケルのヴォーカルの魅力が際立ってます。
そして山口百恵がロンドン録音したアルバムにハスケルは参加していて、断言はできないけど、おそらくベースを弾いているであろう「イミテーション・ゴールド」。

最後に晩年のヒット曲「ハウ・ワンダフル・ユー・アー」。

以上の3曲を紹介。

心よりご冥福を。








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