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2020年10月26日23:37

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遠い旅路

「早く行きたいなら一人で行け。遠くへ行きたいならみんなで行け。」と言うことわざがあるそうで、アフリカのことわざだと聞きました。多様性やファシリテーションの話題でちょくちょく見かけますので、今となっては結構ポピュラーになっているかもしれません。たくさんの人がいると、どうしても紆余曲折して進みは遅くなるものの、壁に当たった時に意外な打開策が見つかったり、自分では選ばないような方向に進んだりして、まさに「見たことのない景色が見える」経験ができます。

とは言え、遠くまで早く行きたいことだってあるので、そういう時にどうすればよいのか、と言う問題もあります。基本的には、知っている場所に行くなら「早く行きたいなら一人で」となるわけで、それこそ、途中で想定外の事態でも起こらなければ、確実に早くつくでしょう。想定外の事態が起きたらどうなるかと言えば、自分で解決できないなら「その事態が起きるまでは早かったのに」と言うことになるでしょう。結局のところ、遠くまで行くというのは、途中で起こる様々な事態にどれだけ対処できるかと言うことですから、自分でできることが多ければ多いほど仲間を連れていくメリットは薄れます。さらに、何かが起こった時にそれで「もうあきらめよう」と言い出す人が出てくる可能性も人数が多いほど高くなりますから(自分があきらめてしまう可能性もあるものの、その場合は「誰かのせいであきらめざるを得なかった」と思うことはありません)思い通りにはいかないし、足手まといに感じることもあるでしょう。

大事なのは、ともに歩む仲間とどれだけ目的意識を共有できているか、と言うことで、行きたい方向が一緒なら、多少歩みは遅くなっても行きたいところに楽しく到着できることでしょう。まあ、目的どころか話をしていても相手の意図すらつかみきれないことが多い私にはなかなか難しい話です。
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