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2020年10月23日23:56

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TENET テネット

「TENET テネット」の冒頭の場面、
ウクライナの首都キエフのホール。音楽会を始めようという大きなホール。客席のドアがシャッターのように上から閉まる。
なんだこれは、客を閉じ込めるようなそんなホールがあるだろうか。
と、気になって調べてみたら、エストニアのタリンにあるLinnahall リンナハルでロケしたという。
リレハンメル・オリンピックで、整備されたヘリポート併設のホールなのだが、
今は廃墟になっている。

後半のカーチェイスの場面も、タリンで撮影された。

エリザベス・デビッキという背の高い女優は、「華麗なるギャツビー」に出ていたそう。
ケネス・ブラナーの悪玉がすばらしい。
得体の知れない男、エリザベス・デビッキに暴力も振るうが、言葉でいじめるだけの方が
よかったなあ。
この二人と奥さんに惹かれる主人公の関係は、
つい最近「上海から来た女」を見たせいもあって、オーソン・ウェルズ、リタ・ヘイワースとエヴァレット・スローンを想起させた。
オーソン・ウェルズはまだ若くて、悪玉がエヴァレット・スローンで、脚の悪い老人だった。
リタ・ヘイワースが海に飛び込む場面があって、エリザベス・デビッキも飛び込む。
オーソン・ウェルズはリタ・ヘイワースと結婚していたが、撮影の頃は別れていたそう。
晩年のオーソン・ウェルズが悪玉をやっていたら、間違いなくいい。

SFとして見た場合、パラドックスの解決がどういうことになつているか、
顛末を描いていないところが残念である。
あの時点でああなって、まだあの人は生きているわけだから、死体がどうなるのか。
そこをあいまいにしているのはアカん。
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