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2020年10月19日11:23

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ゴーストレストラン〜京都の仕出し屋〜お茶屋さん。

ゴーストレストラン、、
今日のNHKニュースで知った言葉。

ビルの中にある配達だけの料理屋で、数部屋に別々の調理場(狭い)
があり、その中で別々の調理師が各国の料理を作り、
配達は専門業者に頼んで、のレストラン。
皿や内装、テーブル、備品も要らない、、
その中で紹介してた料理が
「薬膳料理」とか
「二日酔いの朝にたべたい料理」とかで。

まあ、若い人らは色々考えつくけど、
これ、料理界では「仕出し屋」というのだけどね。

ちなみに地方でも料理の配達は見かけるが、
京都は仕出し屋がド発達していて、私も居た時代があるんだが
車運転して配達するのは板前もする。
で備品も持って行く。料理のお膳、トックリお銚子、ビールグラス、
箸、お手拭き、などなどは必須。
これをよく忘れて怒られたりで。

山科に店があったけど、京都中の色々な、それも普通は入れない
旧家や一般家庭や寺の奥に入れたりで面白かったこともある。

祇園や先斗町に行くと、お茶屋さんがある。
これは部屋を貸すだけの家で、
部屋の近くに水屋(流し台やお湯を沸かすだけの設備)
があるだけで、お茶屋で働いてる人は、酒を出すだけ、、
でそこで
宴会や会議などする場所で、まあ、普通では芸子さん舞妓さん呼んでのそれな場所
にも入ったことがある。
そういう場所はすべて他所から料理を運んで食べる。
一度部屋の値段はいくらですか?と訊いてみたことがある、
「そんなに高くないですよ、うちでも一人3、4千円ですわ」
、、はあ、そんなもんか、、と思ったが、
でもそこでは泊まれない。つまり夕方来て
数時間だけそこに居させてもらうだけ。
で料理や芸子、舞妓を呼ぶと、料理屋に寄ってはめちゃ高い&
お茶屋には手数料を払うし。
昔からだろうけど、お金持ちの人は
遊ぶのにも
「あそこの店のアレが食べたい」と言うと
京都では金出すと配達できる店だとそれが叶うシステムにが出来てる。

だからよっぽどそんなこと知ってる人と一緒に入らないとダメなので
「一言さんお断り」なので。

ーーー

ちなみに。

司馬遼太郎さんの本に書いてた話で、
幕末に長州藩の勤王の志士を京都の人が新選組から匿ったり
逃げさせたりしたのは、実は「ばらまいた金の力」で、
長州藩は京都の花街でものすごい金を使ってたそうで、
一説には、一年の使ってよい金が×万両(今で10億円単位)だったとか。
、、、そりゃあ、それだけ使えば京都人でも言うこと聞くわ。
財力が無くて京都の商家に強請りたかりしてた初期の新選組と比べたら
月とすっぽん。

ーーーー
で今、
外食産業の衰えで、料理人の仕事の就職転職が難しい状態になってるが、
まあ、この業界、ほんまに納得して雇われて仕事できてる料理人はそんなにいない。
若い頃は習わなあかんからある程度我慢はするが、
腕を見込んで雇われると、めちゃ仕事させられるから皆独立を考える。
でも今の時代、その独立店も難しい。
店が増えないとなると、店舗改装の建設事務所や大工さんも
テンポ専門の備品業者、器業者、東京では合羽橋、大阪だと道具屋筋の
商店も、困ってるだろう、
パッケージ屋さんが流行ってるようだが、
うちに来る業者さんは「忙しくなってるんですが
昔とそれほど儲けは変わりません」と。
全体には売りゆき落ちてるのに、急に初めた持ち帰り料理が
増えるはずはない。
田舎では、持ち帰り料理はそれほど珍重されない。
けど、唐揚げ屋は倉敷市内に2軒ほど出来てたり。


ーーーー
書いてると思い出した、

島田紳助さんが、若い頃寿司屋でアルバイトしていて
その経験を喋ってた話。

「出前の寿司と店で食べる寿司は、シャリ(お寿司ご飯)
の大きさが違う。出前はシャリを多くする。
そうすると、食べて腹がいっぱいになり、代金の割にはよかった、と思うので、
”じゃあ今度店に行って食べようか”
と思うようになる。
で店に行くとシャリが小さく、たくさん食べてしまい
お金払おうとすると、え?こんな高かったか?そんなに食べたか?”
と店側の策略にハマる」

とかで。


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