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2020年10月14日23:48

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俺ガイル、終了

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」、通称「俺ガイル」。
その最終シリーズである「完」が、最終回を迎え、それからもう一月近く経つというのに未だ感動の余韻に浸っている。
とにかくハマった。
アニメにこんなにハマったのはいつ以来だろう。

第1期が2013年、第2期の「続」が2015年、そこから5年のインターバルを空けて満を持しての最終シリーズ「完」だったわけだが、いやあもう、期待以上の素晴らしい内容だった。

一言でいうと、タイトル通りの青春ラブコメ、なのだが、タイトルに「まちがっている」とあるように、青春ラブコメ的シチュエーションにありながら、青春ラブコメ的展開にならないのが、本作品のミソ。

主人公は、オタクでヘタレの男子高校生、比企谷八幡(ひきがやはちまん)。
友達のいない「ぼっち」状態にありながら、それは社会が悪いと理論武装して正当化してしまう、「こじらせた」性格。
その性格を叩きなおそうと担任教師が「奉仕部」での活動を八幡に命じる。
そこで出会ったのが、学校でも名の知れた美少女、雪ノ下雪乃。
恵まれた容姿と能力の高さ故に周囲の嫉妬や反感を買い、それでも自分を曲げなかった結果、雪乃もまた「ぼっち」状態にあった。
さらにそこへ八幡のクラスメートである由比ヶ浜結衣が入部してくる。
周囲の空気ばかり読んで自己主張できない結衣は、物怖じせずにずけずけという雪乃に感動し、友達になりたいと思った次第。
かくしてここから3人の関係がスタートし、奉仕部の活動を通じてその関係性は深まっていくこととなる。

――でまあ、ように約束通りのラブコメ展開となっていくわけだが、これがなかなか一筋縄ではいかない。

そもそも八幡は人と関わることが苦手で、雪乃もまた然り。
そんな二人だから、互いに惹かれ合っていても、それ以上距離を詰めようとはしない。
そして結衣は八幡のことを想っているのだが、二人の関係に特別なものを感じて、これまた二人の間に踏み込めない。

この互いの距離感を測りかねた微妙な関係性は、すごく今のリアルを体現しているように思う。
好きなら好きといえばいいじゃん、と観ていて思うこともあるのだが、作中では主人公のこんなモノローグが表明される。

「俺たちは気持ちを伝えるのがすごくへたくそだ。もっと簡単な伝え方があることはわかっている。けれど、それが正しくないこともわかっていて、だからせめて間違えないように――」

こういう感じが「今」なのかな、という気はする。

物語のクライマックスで、ついに八幡は雪乃に想いを打ち明けるのだが、そこでも決して「好き」とはいわない。代わりにいったのは、
「おまえの人生を歪める権利を俺にくれ」
「もろもろ全部やるから、おまえの人生に関わらせてくれ」
それを受けて雪乃は、
「あなたの人生をわたしにください」

これが高校生のカップルか、と突っ込みたくなる感じはあるものの、これまで人と深く関わることを避けてきた二人が、初めて本気で人と関わろうとしたからこその言葉は、すごくリアルな感情を伝えてきて、本当に感動的だ。

――とまあ、こんな感じで、他にも語りたい魅力はいろいろあるのだけれど、さすがに文章が長くなりすぎの気がしてきたので、このへんにしときます。

それで、紹介する動画は、なるべく短めで、作品のノリや雰囲気が伝わるものを選びました。
少しでも作品の魅力が伝われば幸いです。
動画は順に1期、2期、3期の流れになります。







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