『もしドラ』を読む。
読み始めて3分で、
真正面から読んだらストレスがマッハになることが分かったので、
とりあえず「そんな上手くいくわけない」
「野球舐めてんのか」という感想はしない、しそうになったら読み飛ばす、
という決心のもと読み進める。
結局全編流し読みしたけど、まあ、怒られはすまい。
しかしこれが大ヒットしたのか……。
世の中のマネジメント入門おじさんたちは、どうやら苦い話が好きらしい。
それはそれとして、流石に最後あの展開はないでしょ。
物語の、マネジメントの始まりがヒロイン(夕紀)から主人公(みなみ)への依頼であり、
その課題を、主人公とヒロインはマネジメントを実践することで取り組んできたわけで。
さらに言えば、ヒロインはマネジメントにおける面談力に秀でており、
少なくとも、ヒロインの結末によって主人公が感じうることを、間違いなく予測できたはず。
そして、その予測がヒロインにとって良くないものであれば、
事前にケアができた、できないはずがない。
なぜなら、主人公とヒロインは一緒に野球部のマネジメントをしてきた、
マネジメントを理解してきたのだから。
これが意味するところは、
物語の最後、主人公が大きく傷つくことをヒロインは予測していたし、
その対策を講じなかったのは、ヒロインの意思によるもので、
結局、ヒロインは物語を通して主人公に悪意を浴びせるべく行動していた、
ということじゃな?
そう解釈してしまったし、そうされても妥当な展開だと思う。
少なくとも、依頼者が案件の結果を評価しないのは駄目でしょ。
一生宙ぶらりんだぞ、おい。
……まあそういう展開が悪いとは言わないけど、
それによって、主人公が何か精神的な成長を得たかというと、
別にそういう描写がないのは駄目でしょ。
仮にも青春物だぞ、
マッドマックスで言ったらカーチェイスがないようなもんだぞ。
読者ターゲットであるマーケティングおじさんはそういう話を好むと思うのか?
どうなんだおい。
……好まれたから売れたんだろうなあ。
あれかな、
クッソ嫌いで無意味なことだと思っていたとしても、
仕事である以上、そんなことはおくびも出さず
ひたむきに取り組む姿に共感したのかな。
だとしたらなおさら救いがない訳で。
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