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2020年09月08日16:56

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ロバート・E・ハワード「星のなかの骸骨」綺想社

ソロモン・ケインもの三作とスティーブ・ハリソン二作を収録した作品集。
近世(恐らく)を舞台に劔と銃を武器に敬虔なキリスト教徒ケインを主人公にしたハードボイルドアクション。コナンに較べると超自然的要素は弱い。主人公は寡黙で抑制が利いているが、聖戦士と云うよりは狂戦士と云った感じなのは、この作者ならでは。
スティーブ・ハリソンは現代を舞台に刑事の活躍を描く犯罪アクション。土俗的なものは有っても超自然的要素はなく、スピレイン流ハードボイルドの祖先と云った感じ。ハリソンものの一篇に脇役としてジム・アリソンなる人物が登場しているが、この名前は別シリーズの語り手ジェームズ・アリソンを想わせる。もっともハワードは同名異人が出て來る事は珍しくない樣で、大した活躍も見せず別人だろう。

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