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2020年09月07日12:48

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ヒヤリ

飼い犬が年を取って、慢性腎不全という診断を受け、
毎日、自宅で皮下点滴をしていた。
1年4ヶ月続いた。

シリンダーに入れた輸液を、犬のだぶだぶに余裕の有る皮下に注入する。
300㎖入れる。
犬の肩甲骨の間くらいの皮膚を摘まんで、
注射針を刺す。

翼状針といって、針の根元にプラスチックの板が付いている。
この翼の部分を持って刺しやすい。
人間だったらここをテープで皮膚面に固定することができる。
犬の毛の上だとその効果はあまり無いので、
針は刺したら刺しっぱなしだった。

単回使用、つまり一回こっきりの使い捨てである。
そして、注射針なので、医療廃棄物となる。
専門の廃棄業者に、動物病院が依頼して廃棄する。

自宅で皮下点滴して、毎日一つづつ翼状針が廃棄物として溜まる。
ポリ袋に溜まった、何ヶ月分かの翼状針を、
動物病院に持って行った。
犬が死んで、2週間経っていた。



もっとすぐに行って、今までの礼を言ったり、
最期の蘇生処置をするかどうかは意思確認をして欲しかった旨を話したり、
したかった。
しかし、意思確認についての話をどう言おうか考えたり。
また、現場である動物病院にすぐに行く気にもなれず、
日が経ってしまった。



目の前に自転車が現れて、慌ててブレーキを踏んだ。
間に合った。

相手の人は、特に荒くもない口調で何かを言って、
すぐに走り去った。

事故にならずに済んで、良かった。



考え事をしていた。
考え事をしてはいたが、よそ見はしていなかった。
前方に注意が不足していたか。



「ヒヤリハット」という言葉が有る。
日頃、運転する中で「ヒヤリ」としたり「ハッと」したりすることを言う。
ほんの少しの、0コンマ何秒の差で、事故になっていただろう事。

事故には至らなかったわけだが、
こういうヒヤリハットの延長に事故は有る。
だから、まずヒヤリハットが無いようにすることが、
事故を防ぐことに繋がる。



なぜ、自転車に気付かなかったのだろう。
前方を見ていたのに、なぜ見えなかったのか。



状況を説明する。

車がすれ違う時には徐行するくらいの狭い幅の道路を運転していた。
右側には歩道が有る。左は住宅。時々電柱が有る。
道路の右側には、高速道路が走っている。
高架になっている。

信号の有る交差点で、右折する。
つまり、高速道路をくぐるかたちだ。
右折した先の道は、センターラインも有り、
両側に狭いけれど歩道の有るバス通りだ。

自転車は、向こうから横断歩道を渡ってきた。
こちらが横断歩道を横切ろうという時に、
接触しそうになったわけだ。



なぜ自転車が来るのが見えなかったか。

一つには、高速道路のガード下が、暗いということも有ると思った。
そんなに陽射しの強い日ではなかったが、
明るい場所から、暗いガード下の様子は見えにくくはある。

もう一つ、
ガード下の右前方に、バス停が有る。
そのバス停に、バスを待つ人が2,3人いたように思う。
その人と、自転車に乗る人が、混ざって見えたのではないか。
バス停に立って動かない人の群れの一部として、
自転車の人物が見えてしまったのではないか。



事故はもちろんのこと、
ヒヤリハットが有った時に、
その直前の状況を正確に思い出すのは、とても難しい。

まだ2時間も経たないが、
このように書いていて、実は、
自分がその交差点に差し掛かった時、
信号が青で進んだのか、
それとも赤信号で停止して信号が変わったから進んだのか、
よく思い出せない。

たしか、青だったのだと思う。

そこは、対向車は非常に少ない所なのだが、
歩行者は多いので、右折する際にはいつも注意する。
それに、手前の道路が狭くて走りにくいので、
スピードは出ていない。

ゆっくりだったから、衝突せずに止まれたのだと思う。
そして、相手が若くて落ち着いていたから、倒れずに済んだ。
接触しなくても、車が迫ったことによって驚いて相手が転倒する、
ということも大いに有り得る。



ヒヤリハットの経験談も、他の運転者に資すると思って、
こうして書く。
とにかく、「事故の経験談は役に立つと思うから」
と書かずに済んで、良かった。
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